- 有名ブロックチェーン「BSC」の特徴について解説
- BSCのエコシステム一覧やおすすめのDappを完全解説!
- この記事を読めばBSCのエコシステムを利用する際の注意点や疑問点もすべて解決!
目次
BSC(バイナンススマートチェーン)エコシステムと有名DApp一覧表
この記事では現在注目を浴びているブロックチェーン「BSC」のエコシステムと、将来性のあるDAppについて解説をしていきます。
エコシステムとは「ブロックチェーン上で構築されている経済圏」を意味します。一方、DApp(Decentralized Applications:分散型アプリケーション)とは、ブロックチェーンを利用して開発されるアプリのことです。
ブロックチェーンは基本的にオープンソースで、コードの読み書きができる人なら誰でもアプリ開発の基盤として利用することができます。
最も普及しているのがイーサリアムブロックチェーンで、DEX(分散型取引所)などのアプリが開発されていますが、BSCも急成長を遂げている要注目のブロックチェーンです。下の画像は、BSCエコシステムのTVLトップ100位のDAppをまとめたものです。
TVL(Total Value Locked)とは、特定のDeFi(分散型金融)DAppに預けられた仮想通貨の時価総額のことです。日本語では「預かり資産」とも言われ、DeFiプロジェクトを調べる際の重要な指標の一つです。
BSCエコシステムのTVLランキングトップ100位一覧表
このように、BSCエコシステムで動くDAppにはたくさんの種類があります。またDAppは、DEX・NFT・GameFiといった金融系のアプリだけでなく、ウォレットなどのインフラ各種、分析ツール、セキュリティツールを提供するアプリもあり、多種多様なDAppによってBSCのエコシステムは成り立っています。
以下の表は、この記事で紹介するBSCエコシステムの有名DAppをジャンルごとにまとめたものです。
ウォレット
Metamask(メタマスク) | 最も利用者数の多い分散型ウォレット。 |
Binance Wallet(バイナンスウォレット) | 海外取引所Binance(バイナンス)が開発したブラウザ版の分散型ウォレット。バイナンスの口座と連携可能。 |
SafePal(セーフパル) | ハードウォレット、スマホアプリ版の分散型ウォレットを提供。バイナンスとの連携機能を持つ。 |
DEX(分散型取引所)・イールドファーミング・レンディング
Pancakeswap(パンケーキスワップ) | BSCを開発基盤とした初めてのDapp。BSCで最大規模の取引量を誇るDEX。 |
Biswap(バイスワップ) | 取引手数料の安さ(0.2%)が売りのDEX。 |
BakerySwap(ベーカリースワップ) | NFTマーケットが充実し、NFTの取引に強いDEX。 |
Venus Protocol(ビーナスプロトコル) | BSCで有力なレンディングプラットフォーム。 |
NFT・GameFi・BCG(ブロックチェーンゲーム)
STEPN(ステップン) | 「走って稼ぐ/Move to Earn」で有名なNFT&BCG(ブロックチェーンゲーム)DApp。 |
CryptoBlades(クリプトブレイド) | 本格派向けのRPGゲームの要素を取り入れた、「Plya to Earn/プレイして稼ぐ」NFT&BCGのDapp。 |
YooShi(ヨッシー) | ミームコイン「Yooshi」やGameFiプラットフォームを提供するDapp。 |
インフラ・分析・セキュリティ
Multichain(マルチチェーン:旧Anyswap) | 異なるブロックチェーン間のスワップ(マルチチェーンスワップ)を提供するDApp。 |
BSCscan(BSCスキャン) | BSCのブロックチェーンエクスプローラーを提供。登録なし、完全無料で使えるDApp。 |
DEX Screener(デックススクリーナー) | DEXに上場している仮想通貨をワンストップでチャート分析できるDApp。登録なし、完全無料で利用可能。 |
EverRevoke(エバーリボーク) | リスクの高いコントラクトに対する承認(Approve)を取り消す「リボーク」を提供するセキュリティDApp。 |
この記事ではBSCの特徴も含め、BSCエコシステムの解説と有名DAppの紹介を進めていきます。ぜひこの記事をBSC(バイナンススマートチェーン)を活用するために役立ててください。
BSC(バイナンススマートチェーン)とは?【特徴を解説】
BSC(バイナンススマートチェーン)の概要
名称 | BSC(バイナンススマートチェーン) |
形態 | ブロックチェーン(スマートコントラクト対応) |
リリース時期 | 2020年9月 |
トークン規格 | BEP-20 |
基軸通貨 | BNB(バイナンスコイン) |
エコシステムDAppの種類 | 約810種類(2021年6月時点) |
BSCは、日本人の間でも高い人気を誇る仮想通貨の海外取引所「Binance(バイナンス)」が開発した独自ブロックチェーンです。元々、バイナンスが開発したブロックチェーン第一号として「Binance Chain(バイナンスチェーン)」がありましたが、これをより使いやすく改良したのがBSCです。
スマートコントラクトを実装することで高速かつ安全な取引に対応し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性を持たせることで他ブロックチェーンプロジェクトのBSCにおける拡張・展開が可能になるなど、BSCのおかげで、仮想通貨の資産運用が非常に便利になりました。
2022年2月にはBNB Smart Chain(BNBスマートチェーン)と新名称に改名しましたが、旧名のBSC(バイナンススマートチェーン)が有名なため、この記事では必要な場合を除いて「BSC」と表記します。
今回解説するBSCのエコシステムを効率よく使うためには、最初にBSCについて詳しく知っておいた方が良いので、まずはじめに次の内容でBSCについて解説します。
BSC(バイナンススマートチェーン)とは?
- BSCの特徴
- BSCとBinance(バイナンス)の関係性
- BSCエコシステムの将来性
なお、BSCについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
これもう見た?バイナンススマートチェーン(BSC)とは?特徴やメリット、使い方を解説!
BSCの特徴
BSCの主な特徴は、以下の通りです。
BSCの特徴
- ガス代が安い
- EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性を持つ
- DeFiをより便利に利用できる
それぞれの特徴の詳細は以下のようになります。
ガス代が安い
BSCの最も大きな特徴は他ブロックチェーンと比較して、取引手数料(ガス代)が非常に安いという点です。
イーサリアムブロックチェーンにおけるガス代の高騰が問題化し、DAppの開発者やユーザーが他の選択肢を探すようになった2021年初期、BSCは第二のイーサリアムとして大きく注目を浴びるようになりました。
イーサリアムのガス代などについてはこちらの記事で詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
これもう見た?イーサリアムのガス代とは?計算方法から節約方法までわかりやすく解説!
EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性をもつ
EVM(イーサリアムバーチャルマシン)とは、スマートコントラクトで記載された内容をコンピューターが理解できるように翻訳を行う機能で、イーサリアムブロックチェーンの核となる要素です。
BSCはこのEVMと互換性を持つことで、イーサリアムブロックチェーン上で開発されたプロジェクトを、BSCで展開することが可能となります。
例えばDeFiを始めるなら必須となるウォレット「メタマスク」は、元々イーサリアムブロックチェーン上で開発されましたが、BSCでも利用可能といった感じです。
DeFiをより便利に利用できる
BSCはDeFi分野において、さまざまなプラットフォームの開発基盤として活用されています。
これまで、DAppの開発基盤はイーサリアムブロックチェーンの一強でしたが、BSCはガス代の安さ、取引の処理速度の速さ、拡張性の高さから「イーサリアムキラー」と呼ばれ、今後のさらなる成長が期待されています。
BSCとBinance(バイナンス)の関係性
Binance(バイナンス)は数ある仮想通貨取引所の中でも、圧倒的な取引量を誇る世界有数の仮想通貨取引所です。
仮想通貨市場のランキングサイト「CoinMarketCap」で直近24時間の取引高がランキング1位を何度も記録するなど、バイナンスは、世界一の取引所と呼べる知名度と利用ユーザー数を誇っています。
またバイナンスが発行している独自コイン「BNB(バイナンスコイン)」は、仮想通貨の時価総額ランキングで、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、USDT(テザーコイン)に次ぐ4位にランクインしています(2022年11月24日時点)。
加えてバイナンスは独自のステーブルコイン「BUSD」を発行しており、こちらも仮想通貨の時価総額ランキングで6位にランクインしています(2022年11月24日時点)。
バイナンスは、仮想通貨市場において極めて強い影響力を持っており、現時点で海外取引所での取引を検討している方は、ひとまずバイナンスで口座開設しておけば間違いないと言えます。
そんなバイナンスは、BSCと深い関係にあります。もともとBSCには原型となるBinance Chain(バイナンスチェーン)があり、これはバイナンスが独自コイン「BNB」のために開発したものです。
その後バイナンスが開発をさらに進め、バイナンスチェーンにスマートコントラクト機能やBNBのステーキング機能を実装したアップデート版がBSCです。
BSCは分散型ブロックチェーンでありながら、中央集権的な取引市場であるバイナンスが開発を担っています。そのためBSCは、CeFi(中央集権型金融)とDeFi(分散型金融)の特徴をあわせ持っているという意味で「CeDeFi」とも呼ばれています。
バイナンスがどのような取引所なのか、こちらの記事で詳しく解説しています。
これもう見た?Binance(バイナンス)の評判は?メリット・デメリットから評価!口コミも調査
BSCエコシステムの将来性
BSCエコシステムの発展は、バイナンスの業績や評判に影響を受ける可能性は大いにあります。バイナンスがBSCを開発、運営していることから、両者は切り離せない関係にあるためです。
これまでのところ、BSCエコシステムはバイナンスの成長に伴い順調に拡大しており、今後もさらなる成長が見込まれています。
バイナンスは2021年10月、BSCエコシステム開発のため10億ドル(約1,400億円)の資金調達を実施し、話題となりました。そして2022年1月には、BSCが今後クロスチェーンの展開をより拡大していく指針が発表されました。
BSCエコシステムにおいて、他のブロックチェーンとの互換性を持ったDAppは今後さらに増えていくものと予測されます。
一方で、一度バイナンスの業績が低迷してしまうと、連鎖するかたちでBSCエコシステムの成長も止まってしまうのではないかという懸念もあります。
2022年11月、大手の海外取引所「FTX」が経営破綻し、日本の民事再生法にあたる「チャプター11(米連邦破産法第11章)」申請に至り、仮想通貨業界に大きな衝撃を与えました。
FTXは、有名経済誌「Forbes」が独自に算出した仮想通貨取引所ランキング(2022年3月版)で5位にランクインし、世界有数の仮想通貨取引所として知られていました。
大手だからといって明日も安泰といえないのが仮想通貨業界の常識ですが、現在のところ、バイナンスの安定した業績に引っ張られるかたちでBSCエコシステムの将来性も高いと言えます。
そんなBSCエコシステムのDAppについて、この記事では有名なものを紹介していきます。
BSCエコシステムのおすすめDApp【ウォレット】
BSCに対応したおすすめのウォレットDAppは以下の3つです。
BSCエコシステムの主なウォレットDApp
- Metamask(メタマスク)
- Binance Chain Wallet(バイナンスチェーンウォレット)
- SafePal(セーフパル)
ウォレットDAppは、この後紹介するDEX・レンディング・イールドファーミングといった金融系DAppやNFT・GameFi・BCG(ブロックチェーンゲーム)といったアート系・ゲーム系DAppを利用する上で必須となります。
Metamask(メタマスク)
Metamask(メタマスク)は、DeFiやNFTを始める際に必須となる分散型ウォレットの中で、最も歴史が長く、人気のあるDAppです。
2016年9月にブラウザ版が公開され、2020年9月にはモバイルアプリ版がローンチされました。イーサリアムブロックチェーンを土台として開発されましたが、EVMと互換性を持つBSC上でも、かんたんな設定を行うだけで動作します。
メタマスクを利用することで、BSCエコシステムのトークンやNFTを売買し、保管することが可能となります。さらにトークン交換を行うスワップ機能が実装されており、DEX(分散型取引所)との接続なしで、アプリ内でスワップができる仕様となっています。
ウォレット内の資産が一覧できるポートフォリオ機能も搭載されるなど、日々改良が行われているDAppです。
メタマスクについてのさらにくわしい情報はこちらの記事で解説しています。
これもう見た?MetaMask(メタマスク)をスマホで使うには?ダウンロードから使い方まで徹底解説
これもう見た?MetaMask(メタマスク)をBSCに接続する方法と使い方を徹底解説!
Binance Wallet(バイナンスウォレット)
Binance Wallet(バイナンスウォレット)は、もともと「Binance Chain Wallet(バイナンスチェーンウォレット)」として海外取引所バイナンスからリリースされました。
BSC、バイナンスチェーン、イーサリアムといった各ブロックチェーンに接続可能で、資産をかんたんに保管、送金できるウォレットDAppとして、バイナンスを利用するユーザーの間でとくに人気があります。
バイナンスウォレットはChrome(クローム)、Firefox(ファイアフォックス)、Brave(ブレイブ)と三種類のブラウザに対応し、ブラウザ拡張機能を使うことで利用できます。
バイナンスウォレットの特徴として、バイナンスとの連携機能があります。すでに口座開設をしている場合、「ウォレットダイレクト」という機能で、バイナンスウォレットとバイナンスの取引所口座をリンクさせることができます。
この機能を使用すると、両者のウォレットの間でトークンやNFTを振替がかんたんにできます。
バイナンスウォレットとバイナンスの連携機能が便利である一方、バイナンスウォレットはPCブラウザのみ対応し、スマホでは利用できない、というデメリットもあります。
バイナンスの口座開設をしていて、かつ仮想通貨に触るときはPCを使う人なら、バイナンスウォレットがおすすめです。
SafePal(セーフパル)
SafePal(セーフパル)はもともと、仮想通貨のハードウェアウォレットを提供する企業として2018年1月に創業されました。
Trezor(トレザー)やLedger(レジャー)といったハードウェアウォレットの競合他社製品と比べてお手頃価格の「SafePal S1」が2019年5月の発売以来ベストセラーになり、一躍有名企業に。
以後は海外取引所バイナンスから出資を受けてウォレットDApp「SafePal」を開発し、2021年には独自トークン「SEP」を発行するなど現在も発展し続けている企業です。
この開発されたSafePalは現在、全世界でユーザー数600万人を超える人気のウォレットアプリです。
セーフパルの特徴として、バイナンスとの連携性の高さが挙げられます。アプリ画面から直接、バイナンスの市場情報を確認し、バイナンスの取引所口座を開設することが可能です。
また、セーフパルは現在、48以上のブロックチェーンに対応しており、異なるブロックチェーンのDeFiプロトコルやトークンをスマホ画面で一覧できます。
現在、セーフパルのウォレットDAppはスマホのみ利用可能で、PCには対応していませんが、アプリの表示切り替えを行う必要もなく、資産の管理を簡易化できるウォレットアプリとして非常に優秀です。
バイナンスの口座開設をしていて、かつ仮想通貨に触るときにスマホしか使わない方ならおすすめのウォレットアプリです。
BSCエコシステムのおすすめDApp【DEX・イールドファーミング・レンディング】
今回紹介するBSCエコシステムの金融系DAppは以下の4つです。
BSCエコシステムの主なDEX・イールドファーミング・レンディングDApp
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)
- Biswap(バイスワップ)
- BakerySwap(ベーカリースワップ)
- Venus Protocol(ビーナスプロトコル)
前出の仮想通貨ランキングサイト「CoinMarketCap」によると、BSCで動くDEXの取引高(直近24時間)ランキングでパンケーキスワップが1位、バイスワップが2位を記録しています(2022年11月24日時点)。
取引量が多いと流動性が高まるので、より適正な価格で仮想通貨を購入できるようになります。
ベーカリースワップはBSCの有力DEXのなかでNFTマーケットに力を入れているため、今回ピックアップしました。
ビーナスプロトコルはBSCで動くレンディングDAppとして最大規模のプラットフォームです。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、BSCを開発基盤とした初めてのDappであり、2020年9月にリリースされました。過去1ヶ月で利用ユーザーが200万人を超え、5500万回を超える取引が行われるなど、BSCで最大規模の分散型取引所です。
パンケーキスワップは、仮想通貨を交換できるスワップ、2つの仮想通貨をペアとして預けることで流動性を提供し、その報酬として独自トークンCAKEを受け取れるイールドファーミング、自分が保有しているCAKEを預けて、CAKEや別の仮想通貨を報酬として得るステーキングといったDeFi機能を備えています。
さらにNFTマーケットプレイスもオープンし、多機能なDeFiプラットフォームとして人気です。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)の主な機能
- スワップ
- イールドファーミング
- ステーキング
- NFTマーケット
PancakeSwap(パンケーキスワップ)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
これもう見た?PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは?特徴と仕組み、将来性を解説!
これもう見た?PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方・始め方を図解付きで徹底解説!
Biswap(バイスワップ)
Biswap(バイスワップ)は、リリースされたのが2021年4月と後発ですが、海外取引所バイナンスの下部組織「Binance Lab(バイナンスラボ)」から出資を受け、高い評価を得ている有力なDEXの一つです。
パンケーキスワップ、ベーカリースワップと同じくスワップ、イールドファーミング、ステーキング、NFTマーケットを実装しており、バイスワップを利用すれば他のDAppを経由することなくワンストップでDeFi投資を始めることができます。
また取引手数料が0.2%と、BSCにおける他の分散型取引所と比べて格安なのも特徴です。
BakerySwap(ベーカリースワップ)
BakerySwap(ベーカリースワップ)は、海外取引所バイナンスから出資を受けたBSCの分散型取引所として、先ほど紹介したパンケーキスワップと並んで有名なDAppです。
パンケーキスワップと同じく、スワップ、イールドファーミング、ステーキング、NFT売買といった機能を実装しており、ベーカリースワップでは多様な形態のDeFi投資を行うことができます。
ベーカリースワップの特徴として、NFTマーケットが充実していることが挙げられます。おすすめアーティストごとにNFT作品をまとめてあるギャラリーページもあり、わかりやすく、操作性が高いです。出品されているNFTの点数も多く、ベーカリースワップはNFTに強い分散型取引所といえます。
Venus Protocol(ビーナスプロトコル)
Venus Protocol(ビーナスプロトコル)は、BSCが始まって間もない2020年9月にリリースされたレンディングDAppです。
仮想通貨のレンディングとは、保有している仮想通貨をユーザー間で貸し借りをする運用手法のことです。
ビーナスプロトコルのレンディングを利用すると、高い金利を得られるだけでなく、利息として独自トークン「XVS」も受け取ることができます。
またビーナスプロトコルの特徴として、仮想通貨を借り入れる際にも、プラットフォーム利用の報酬として独自トークン「XVS」が付与される点が挙げられます。
付与されるXVSの枚数が返済時に支払う金利を上回ることもあり、借り入れる銘柄によっては、借金をしているのにプラスの金利収入が発生する場合もあります。
BSCエコシステムのおすすめDApp【NFT・GameFi・BCG(ブロックチェーンゲーム)】
ここで紹介するBSCエコシステムのNFT・GameFi・ブロックチェーンゲームDAppは以下の3つです。
BSCエコシステムの主なNFT・GameFi・BCG(ブロックチェーンゲーム)DApp
- STEPN(ステップン)
- CryptoBlades(クリプトブレイド)
- YooShi(ヨッシー)
では、一つずつ見ていきましょう。
STEPN(ステップン)
STEPN(ステップン)は「走って稼ぐ/Move to Earn」NFT&BCG(ブロックチェーンゲーム)プロジェクトとして、日本の仮想通貨ユーザーの間でも注目のDAppです。
初めはソラナブロックチェーン(ネイティブトークン:SOL)を採用し2021年12月にリリースされ、のちにBSC、イーサリアムブロックチェーンにも進出し、マルチチェーン対応のプロジェクトとなりました。
ステップンの遊び方は、スマホアプリをインストール後、アプリ内でスニーカーNFTを購入し、移動するだけでとてもかんたんです。
現在、ステップンの独自コイン「GST」「GMT」の価格は落ち着いているものの、日々の運動が収入につながるというモチベーションから、STEPNはリリース開始から間もなく1年を迎える今でも根強い人気を誇るプロジェクトです。
これもう見た?STEPNの始め方完全ガイド|攻略法も仮想通貨歴6年が解説!
CryptoBlades(クリプトブレイド)
CryptoBlades(クリプトブレイド)は、BSCを採用した本格派向けのRPGゲームで、開発元はゲーム制作会社「Riveted Games」です。NFTやBCG(ブロックチェーンゲーム)の要素を組み合わせた「Plya to Earn/プレイして稼ぐ」プロジェクトとなっています。
クリプトブレイドの内容をかんたんに言うと、初めにキャラクターや武器をミントして、敵と戦うことで独自トークンのSKILLを入手し、マーケットでアイテムを取引しながらパーティを強化していくNFTゲームです。
現在では複数のブロックチェーンを利用して遊べるマルチチェーン対応となっており、BSC発のNFT&BCGとして有名なDAppです。
YooShi(ヨッシー)
YooShi(ヨッシー)は2021年5月にリリースされた、BSC発のGameFiプロジェクトです。
GameFiとは、Game(ゲーム)とFinance(金融)を掛け合わせた造語です。ざっくり言うと、ゲームをプレイすることでお金が稼げるサービスを指します。
当初はDOGE(ドージコイン)やSHIBA(柴犬コイン)で有名なミームコインのブームに乗って、独自トークン「YooShi」を発行し、短期間で成功を収めたことで広く知られました。
その後、メタバースのブームに乗って「YooShi Games(ヨッシーゲーム)」、「YooShi Labs(ヨッシーラボ)」「P2E Guild Aliance(プレイ・トゥ・アーン・ギルドアライアンス)」といったGameFiプラットフォームを次々と発表します。
現在、BSCを採用したGameFi系DAppのなかでも有数のプロジェクトとして注目を浴びています。
BSCエコシステムのおすすめDApp【インフラ・分析・セキュリティ】
ここでおすすめするBSCエコシステムのインフラ・分析・セキュリティ系DAppは以下の4つです。
BSCエコシステムの主なインフラ・分析・セキュリティDApp
- Multichain(マルチチェーン:旧Anyswap)
- BSCscan(BSCスキャン)
- DEX Screener(デックススクリーナー)
- EverRise(エバーライズ)
マルチチェーンはワンストップでブロックチェーン間の資金移動が出来る便利なDAppなので、今回紹介します。
BSCスキャンとデックススクリーナーは、DeFiプロジェクトについて深く調べたいときに重宝する分析ツールです。
また、DeFiを始めると様々なDappにウォレットを接続することとなり、ハッキングのリスクがどうしても高くなってしまうのですが、この問題を解決するのが後で紹介するエバーライズです。
では、個別に解説していきます。
Multichain(マルチチェーン:旧Anyswap)
Multichain(マルチチェーン)は、「Anyswap(エニースワップ)」の名前で2020年6月にリリースされたDAppです。異なるブロックチェーン間のスワップ(マルチチェーンスワップ)を提供しており、とくにDeFi投資をしているユーザーの間で人気のDAppです。
マルチチェーンスワップ系のDAppが登場する以前は、ウォレットから一旦中央取引所に仮想通貨を戻し、それから振り替えたいブロックチェーンの送金ネットワークを使って再送金をする、という手間がかかっていました。
マルチチェーンのようなDAppが登場したことで、例えばBSCのウォレットに入ったUSDCをイーサリアムブロックチェーンのウォレットにワンストップで振替ができるようになりました。
マルチチェーンは現在、70種類を超えるブロックチェーンに対応しており、DeFiで資産運用をするうえで欠かせないインフラツールです。
BSCscan(BSCスキャン)
BSCscan(BSCスキャン)は、BSCのブロックチェーンエクスプローラーを提供するために開発され、2020年7月にリリースされたDAppです。
イーサリアムブロックチェーンのブロックエクスプローラー「EtherScan(イーサスキャン)」の開発チームが手がけたことから、BSCスキャンは使いやすさに定評のある分析プラットフォームです。
BSCスキャンでできること
- ブロックチェーン上で行われた全ての取引記録(トランザクション)を調べ、処理状況を確認できる。
- ブロックチェーンに上書きされた最新のブロックを確認することができる。
- ブロックチェーン上のウォレット残高とウォレットが過去行った全ての取引履歴を確認できる。
- ブロックチェーン内における仮想通貨トークンの供給状況を調べることができる。
これらの情報を、完全無料、登録作業なしで入手できます。BSCスキャンは、BSCで構築された仮想通貨、DeFi、NFTプロジェクトについて詳しく調べたい場合とても有効なツールです。
DEX Screener(デックススクリーナー)
DEX Screener(デックススクリーナー)は、DEX(分散型取引所)に上場している仮想通貨をワンストップで分析できるツールとして、2021年10月にリリースされました。
40種類以上のブロックチェーンのDEXをまとめてチェックできるマルチチェーン仕様のDAppであり、BSCでも動作します。
ブロックチェーンごと、DEXごと、仮想通貨の銘柄ごとにトークン価格、ボリューム、流動性を確認することが可能で、チャートのテクニカル分析も細かく設定することが可能です。
ウォッチリストやチャートテクニカル指標に関する登録情報は、同じパソコン、同じプラウザであれば画面を閉じても残るためとても便利です。
デックススクリーナーの機能は完全無料、個人情報の登録なしで使えるので、DeFiの資産運用をしている人なら必須のDAppです。
DEX Screenerについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
これもう見た?「DEX Screener」DEXチャート分析の最強ツール 使い方を徹底解説
EverRise(エバーライズ)
EverRise(エバーライズ)は、リスクの高いコントラクトや身に覚えないコントラクトに対する承認(Approve)を取り消す「リボーク」ができるプラットフォーム「EverRevoke(エバーリボーク)」を提供するDAppです。
DeFiの運用は、様々なDAppにウォレットを接続しないといけないので、ウォレット資産をハッキング被害から守るうえで「リボーク」は必須の機能です。
エバーライズでは、リボーク機能のほか、スワップ、ステーキング、マルチチェーンスワップも実装化されており、DeFiを使うときに必要な機能がまとまったワンストップ・プラットフォームとして今後のさらなる発展が期待されています。
BSCにおける資産運用の始め方
BSCのエコシステムを始めるにあたって、BSCの基軸通貨「BNB」をウォレットに入れる必要があります。
BSCスキャンやデックススクリーナーといった完全無料の分析ツールを除き、BSCエコシステム上で行われる取引(承認、コインの交換や売買、NFTミント等)には取引手数料としてガス代が発生します。このガス代はBSCの場合、BNBベースで支払います。
BNBがBSCの基軸通貨と呼ばれる理由はここにあります。
また、資産運用や各エコシステムで使う仮想通貨についてもウォレットに入れておく必要があります。こちらについてはDEXでBNBとスワップ(交換)ができるので、まずはある程度まとまった量のBNBをウォレットに用意しなければいけません。
しかし現在、BNBコインは国内取引所での取り扱いがありません。そのため、国内取引所に日本円を入金し、何らかの仮想通貨を購入してから、海外取引所に送金してBNBと交換する必要があります。
BNBコインをメタマスク等のウォレットに入れる手順は以下の通りです。
BSCで資産運用を始める手順
- 国内取引所コインチェックと海外取引所バイナンスで口座開設
- 国内取引所コインチェックから海外取引所バイナンスに送金
- バイナンスでBNBを購入する
- メタマスクをインストール
- バイナンスからメタマスクへBNBを送金
本記事では国内取引所はコインチェック、海外取引所はBSCとの連携が容易なバイナンスを使い、ウォレットは汎用性が高いメタマスクを例に解説していきます。
国内取引所コインチェックと海外取引所バイナンスで口座開設
BSCで資産運用を始めるにあたって、まず国内取引所と海外取引所での口座開設が必要です。国内取引所はコインチェック、海外取引所はバイナンスが使いやすくおすすめです。
国内取引所コインチェックにおける口座開設の流れ
コインチェックの口座開設について、大まかな流れは以下の通りです。
コインチェック口座開設の流れ
- 公式サイトから会員登録
- 本人確認書類の提出
- 2段階認証の設定
はじめにコインチェック公式サイトにアクセスし、会員登録を完了させます。
会員登録が完了したら、本人確認書類の提出となります。使用可能な書類一覧は以下の通りなので、事前に準備しておきましょう。
コインチェック口座開設の本人確認書類として利用できるもの
- 運転免許証
- パスポート
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- マイナンバーカード
2段階認証の設定については任意となっておりますが、第三者のアクセスから資産を守り、コインチェックで安全な取引を行うために始めから設定しておくのがおすすめです。
詳しくはこちらコインチェックの始め方総まとめ!口座開設から使い方まで徹底解説!
海外取引所バイナンスにおける口座開設の流れ
バイナンスの口座開設の流れは以下の5ステップとなります。
バイナンス口座開設の流れ
- メールアドレス・パスワードを設定する
- メールアドレスの認証
- 電話番号の認証
- 本人確認手続き
- 2段階認証の設定
まずバイナンス公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定し、会員登録を済ませます。
会員登録の完了後、メールアドレスと電話番号を使用したかんたんな認証作業があるので、これも画面の指示に従って進めます。
最後に本人確認手続きがあるので、これを完了させます。バイナンスの本人確認手続きに使える書類は以下の通りです。
バイナンス口座開設の本人確認書類として利用できるもの
バイナンスでも、コインチェックと同じく2段階認証を設定できます。強制ではありませんが、安全な資産運用をするため、ぜひ設定することをおすすめします。
詳しくはこちらバイナンス(BINANCE)の登録・口座開設方法を画像付きで徹底解説【PC&スマホ】
国内取引所コインチェックから海外取引所バイナンスに送金
国内取引所コインチェックと海外取引所バイナンスの口座開設が完了したら、次にコインチェックでBNBの購入資金となる通貨を購入し、バイナンスに送金します。
コインチェックからバイナンスへ送金する手順は、以下の4ステップです。
コインチェックからバイナンスに送金するための4ステップ
- ステップ1:コインチェックで送金用の通貨を購入
- ステップ2:バイナンスで送金用通貨の入金アドレスを取得
- ステップ3:バイナンスで取得した入金アドレスを、コインチェックで送金用アドレスとして登録
- ステップ4:コインチェックからバイナンスへ送金する
4ステップを詳しくみていきましょう。
STEP
コインチェックで送金用の通貨を購入
まず、コインチェックでBNBの購入資金となる通貨を購入します。
XRP(リップルコイン)が取引スピードが早く、送金手数料も日本円換算で10円以下の0.15XRPと格安なので、送金用の通貨としておすすめです。
STEP
バイナンスで送金用通貨の入金アドレスを取得
次に、バイナンスでリップルコインの入金アドレスを取得します。
バイナンスアプリにログイン後、ホーム画面から検索窓で「XRP」と入力します。すると「入金 XRP」というタブが表示されるのでタップします。
次に送金ネットワークの選択画面に移るので、「Ripple」をタップします。
最後にRippleネットワークのXRP入金アドレスが表示されるので、コピーボタンをタップしてコピー完了です。
STEP
バイナンスで取得した入金アドレスを、コインチェックで送金用アドレスとして登録
次に、バイナンスで取得したXRP(Rippleネットワーク)のアドレスを、コインチェックで「送金先」として登録します。コインチェックでは、「送金先」を追加してはじめて送金ができるようになっています。
「送金先」追加登録の際、アドレスに間違いがないか、必ず確認してください。送金先アドレスを間違えると、送金するはずの資金を最悪紛失してしまう可能性があります。
STEP
コインチェックからバイナンスへ送金
最後に、コインチェックからバイナンスへXRP(Rippleネットワーク)を送金します。送金が完了するまでには早くて10分から15分、遅い場合だと1時間ほどかかります。
慣れないうちは、送金作業に不安を感じると思います。まず少額で送金テストを行い、無事に送金されたのを確認できたら残りの文を送金する方法が安全かつ安心です。
コインチェックからバイナンスへ送金する手順は以下の記事で解説していますので、参考にしましょう。
これもう見た?コインチェックからバイナンスへ送金する方法を解説!注意点も詳しく紹介
バイナンスでBNBを購入する
バイナンスへの送金が完了したら、最後にバイナンスでBNBを購入します。BNBの購入方法はいくつかありますが、なかでもConvert(コンバート)が最もかんたんに操作できるため、初めてバイナンスを使う方にはおすすめです。
バイナンスでBNBを購入する手順【Convert(コンバート)】
- バイナンスアプリのホーム画面から「トレード」をタップ
- トレード画面左上「コンバート」をタップ
- コンバート画面で「成行」になっていることを確認
- 振替元「XRP」、振替先「BNB」を選択し、振替したいXRPの枚数を入力して購入
コンバートは、かんたんに購入できて手数料が無料であるものの、現物取引(両替)よりも広めのスプレッドが設定されており、コストが高くなる可能性もあります。取引操作に慣れたら、現物取引でBNBを購入するのがおすすめです。
次の記事を参考にしながら、まずはコンバートでBNBを買ってみましょう。
これもう見た?Binance(バイナンス)コンバートとは?両替との違いややり方を徹底解説
メタマスクをインストール
バイナンスでBNBの購入が終わったら、次にメタマスクのインストールをします。
メタマスクはスマホアプリ版にも対応しているため、iPhoneをお使いのかたはApp Store(アップストア)、Androidスマホをお使いの方はGoogle Play Store(グーグルプレイストア)でメタマスクのスマホアプリをインストールします。
インストール完了後、以下の記事を見ながらメタマスクの初期設定を行いましょう。
これもう見た?MetaMask(メタマスク)の使い方|登録方法から入金、送金方法まで解説
メタマスクをインストールするときの注意点として、「秘密のバックアップフレーズ(12種類の英単語)」は必ずメモ帳に書き留めるなどして、絶対に他人に見せず、厳重に保管してください。
このフレーズは、間違ってメタマスク(スマホアプリ版)を削除してしまった場合やスマホを買い替えた場合、自分のアカウントを復元させるために必要になります。他人にこのバックアップフレーズが知られると、勝手にアカウントを復元されて、資産を抜き取られる危険性があります。
また、PCブラウザ版メタマスクをインストールしてスマホ版と同期しておくなど、万が一スマホを紛失してもメタマスクを使えるよう、対策しておきましょう。
これもう見た?メタマスクにログインできない時は?対処法と使い方を詳しく解説!
バイナンスからメタマスクへBNBを送金
メタマスクのインストールと初期設定が完了したら、最後にバイナンスからメタマスクへBNBコインを送金します。
送金後、メタマスクへの着金を確認するために、接続チェーンをデフォルトのイーサリアムブロックチェーンからBSC(BNB Smart Chain)に切り替える必要があります。
メタマスクをBSC(BNB Smart Chain) に接続する手順
- ホーム画面から「Wallet」をタップ
- 「Add a network」をタップ
- 「BNB Smart Chain」をタップ
- 「Approve」をタップしてBSCをメタマスクに追加、接続
メタマスクへの着金が完了すると、自動的に送金されたBNBの枚数が表示されます。
以下の記事を参考にして、バイナンスからメタマスクへBNBを送金する際、送金アドレスと送金ネットワークを間違えないよう注意して、慎重に作業を進めましょう。
これもう見た?バイナンスからメタマスクへ送金する方法を画像付きで解説【スマホあり】
これもう見た?MetaMask(メタマスク)をBSCに接続する方法と使い方を徹底解説!
BSCの利用に関する注意点
BSCは取引の処理速度が早くガス代も安いためおすすめのブロックチェーンですが、利用するにあたって以下の注意点もあります。
BSC利用に関する注意点
- ウォレットへの送金ミスに気をつける
- ウォレットのセキュリティを徹底する
- 偽サイトに気をつける
仮想通貨をはじめ「投資」は自己責任が基本のため、資金を失っても誰も補償してくれません。以下でこの注意点について詳しく解説するので、BSCで資産運用を始める前にもう一度読むようにしてみてください。
ウォレットへの送金ミスに気をつける
BSCの利用における注意点は、中央取引所(CEX)からメタマスクなどのウォレットへ送金する時、ウォレットアドレスや送金ネットワークを間違えないようにすることです。
万が一送金ミスが起こると、ウォレットへ着金せず、資産を失ってしまいます。ウォレットの資産管理やDApp利用に関するトラブルは基本的に自己責任となるため、送金ミスにより失った資産を取り戻すのは非常に困難です。
送金時にウォレットアドレスを打ち込む際、手入力は間違えるリスクが高いのでNGです。必ずコピー&ペーストをしてください。
また、一度少額で送金テストをして、ウォレットに正しく着金したのを確認してから、送金を行うのも送金ミスを防ぐ上で有効な手段です。
ウォレットへの送金ミスを防ぐ方法
- ウォレットアドレスを打ち込む時は必ずコピー&ペーストをする。
- 初めに少額で送金テストをして、ウォレットに正しく着金したのを確認してから残りの送金を行う。
ウォレットのセキュリティを徹底する
ハッキングのリスクを減らすため、ウォレットのセキュリティを徹底しましょう。以下に並べたセキュリティ対策はどれも有効なので、参考にしてください。
ウォレットのセキュリティ対策リスト
- ウォレットの重要情報(プライベートキー、シードフレーズ等)をオンライン上に保管しない
- 複数のウォレットに資産を分散する
- 公共のWi-Fiに接続した状態での利用を避ける(あるいは有料VPNを利用する)
- メタマスクを利用している場合、PCブラウザ版と同期させて、万が一スマホを失くしてもメタマスクにアクセスできるようにしておく(スマホの紛失対策)
偽サイトに気をつける
DAppのなかには、本物にそっくり似せて作った偽サイトも多く存在します。安易にクリックしてしまうと、フィッシング詐欺サイトに飛んでウォレット資産が抜き取られてしまう可能性もあります。
こうした詐欺被害に合わないためにも、ブラウザからDAppの検索をせずに、必ずツイッター等公式SNSのリンクからアクセスすることをおすすめします。
本サイトで紹介した各エコシステムのURLから公式にアクセスして、お気に入りに登録しておく方法も有効です。
他にも、DAppへの接続後、見覚えのないトークンコントラクトの承認をしない、定期的にリボークをする、といった対策も偽サイトや詐欺から資産を守る手段として有効です。
BSCの利用に関するよくある質問(Q&A)
- Binance Chain(バイナンスチェーン)とBSC(バイナンススマートチェーン)の違いは何ですか?
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バイナンスチェーンはBEP-2、バイナンススマートチェーンはBEP-20という異なるトークン規格を採用しています。
もともとバイナンスチェーンは、独自コイン「BNB」の取引用に海外取引所バイナンスによって開発されました。これにスマートコントラクト機能やBNBのステーキング機能を実装して使いやすくしたのがバイナンススマートチェーンです。
- BSCはバイナンスの口座が無いと使えないのですか?
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はい。BSCはバイナンスの口座が無くても使えます。
ただ、BSCの基軸通貨「BNB」やエコシステムで使う仮想通貨の購入、通貨のスワップなど、バイナンスと連携して使ったほうが効率が良くなるのは確かです。
バイナンスの口座開設はさほど時間がかかりませんから、この機会に口座を開設しても良いのではないでしょうか?
- BSCのDAppを利用するのに初期費用は必要ですか?
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ウォレットDAppやインフラ・分析系DAppの「BSCスキャン」「デックススクリーナー」は完全無料で利用できます。
もしDeFiやNFT、BCG(ブロックチェーンゲーム)を始めるなら、ガス代に使うBNBコインなどの初期費用が必要となります。
まとめ
本記事では、海外取引所バイナンスが開発したブロックチェーン「BSC」のエコシステムについて解説しました。改めて、BSCエコシステムの特徴と利用時の注意点をおさらいすると以下の通りです。
BSCエコシステムの特徴
- BSCエコシステムで資産運用を行うには、分散型ウォレット(メタマスクなど)のインストールが必要。
- 送金ミスによる資産紛失、ハッキングや詐欺被害に対して補償はなく、すべて自己責任となる。
- イーサリアムを始めとした各種ブロックチェーンからBSCへのDAppの移植、またその逆も可能。
- 第二のイーサリアムとして「イーサリアム・キラー」と呼ばれている。今後さらに発展していくものと期待されており、将来性がある。
BSCエコシステムは、イーサリアムブロックチェーンよりも低いガス代で参加・利用できるDAppが目白押しです。とくにDeFiで資産運用をする場合、トランザクションにかかる手数料の安さは利益を確保する上で重要なので、ガス代の安いBSCエコシステムは魅力的な選択肢となります。
その一方、取引所からウォレットへの送金ミス、ウォレットのシードフレーズの紛失、詐欺やハッキングに対する補償はなく、完全に自己責任であるという注意点もあります。
BSCは海外取引所バイナンスが管理する中央集権型チェーンですが、バイナンス自体の安定性・信頼性の高さから今後もエコシステム開発の中心となるブロックチェーンです。
ぜひこの記事を参考にBSCエコシステムを利用し始め、効率的な資産運用を始めてみてはどうでしょうか?
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参考文献
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