- 海外仮想通貨取引所の大手であるFTXにはレバレッジが元々かかっているレバレッジトークンという商品がある
- レバレッジトークンは大きなトレンドがある相場時にとてつもない破壊力を見せることがあるので、面白い勝負ができる
- レバレッジトークンは元々レバレッジがかかった現物のトークンなので、ロスカットがないが、レンジ相場だとその性質上価値が目減りすることがある
目次
海外仮想通貨取引所FTXとは?

まずは海外仮想通貨取引所大手のFTXについて簡単に紹介します。
FTXは仮想通貨の金融派生商品(デリバティブ)を多く取り揃えた新しい海外仮想通貨取引所です。
FTXのCEOは元天才トレーダーのSam Bankman-Fried(サム・バンクマンフリード)さん。通称アフロと呼ばれ、アフロのトレーダー時代の経験からトレーダーのために存在し続ける取引所を目指して運営しています。
その他、FTXの詳しいスペックは下記記事をご覧ください。
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関連記事:仮想通貨取引所”FTX”とは?評判・安全性・手数料など完全解説!8つの長所と3つの短所
関連記事:FTXのアフロとは?特徴的な人物像とFTXの魅力を紹介!
FTXのレバレッジトークンとは?
FTXのレバレッジトークンとは、仮想通貨にユーザーが任意でかけるレバレッジとは違い、元々仮想通貨にレバレッジをかけているERC20トークンの商品のことです。ですので、通常のレバレッジをかけたトレードとは違い、現物のトレードとなりますのでロスカット等もありません。
具体的には、まずは対象の仮想通貨に対してロングなのかショートなのか、またそれにかかるレバレッジの倍率は何倍なのかというのがそれぞれ決まった商品があり、一つの仮想通貨に対して最大5種類のレバレッジトークンがあります。ちなみに、レバレッジトークンのレバレッジ最大倍率は10倍です。
例えば…BTCBULLという商品だと、対象仮想通貨はビットコイン、ロングで3倍のレバレッジがかけられています。同じレバレッジ3倍でもBTCBEARという商品だとビットコインのレバレッジ3倍のショートポジションになります。
ERC20トークンとは?
ERC20とは、イーサリアムのプラットフォームでの規格のことです。この規格に準拠することによってトークン発行者は0からブロックチェーンを構築する手間が省け、利用者はERC20に準拠したトークンは一つのウォレットに入れることができるため、双方共にメリットがあります。
ERC20トークンが使える代表的なウォレットはMetamask(メタマスク)やMy Ether Wallet(マイイーサウォレット)があります。
FTXのレバレッジトークンもERC20規格に準拠しているため、出金はもちろん、自分の上記対応ウォレットに移動することも可能です。
FTXのレバレッジトークンの特徴とメリット
ここではFTXのレバレッジトークンの特徴とメリットについて解説します。
この特徴を理解すれば、あなたの大事な資産を投資する有効な選択肢が増えることと思います。
FTXのレバレッジトークンのメリットととも呼べる大きな特徴は二点です。
- 強制的にロスカットされない(リスク管理を自動で行ってくれる)
- レバレッジが元々かかっているため損益の幅が広い
この二点の特徴を詳しく解説します。
強制的にロスカットされない(リスク管理を自動で行ってくれる)
FTXのレバレッジトークンは強制的にロスカットされません。このFTXのレバレッジトークンに限らず、仮想通貨は相場があり、売りと買いのバランスで価格は決定されます。仮想通貨の価格が上がることもあれば下がることもあるのが相場です。
この時、FTXのレバレッジトークンはリバランスを行います。対象仮想通貨の価格が変わると、購入時のレバレッジが変わってしまうからです。こちらはUTC2:00(日本時間午前11時)に行われます。
このように、FTXのレバレッジトークンには、仮想通貨の価格変動があってもレバレッジ倍率が購入当初の倍率に自動で直してくれるリバランスという機能が備わっています。もちろん、証拠金の管理は必要ありませんし、レバレッジトークンという現物取引になります。
そのため、強制的にロスカットされるということが無いのです。リスク管理も自動で行ってくれるというシロモノです。その代わり、もしロングポジションのレバレッジトークンが値下がりした場合、最悪の場合は約70%の下落(購入時の価格が3分の1になってしまった場合)でリバランスによりポジションそのものが清算されてしまうこともあります。
このリバランスで発生する売買の手数料や、レバレッジトークンを保有している状態で毎日かかる手数料については後ほど説明します。
レバレッジが元々かかっているため損益の幅が広い
単にレバレッジをかけただけの商品なら通常の仮想通貨トレードにレバレッジをかければ良いんじゃないの?と思った方も居るかもしれません。
では実際のレバレッジトークンと同じだけのレバレッジをかけた通常の仮想通貨トレードを基準に説明しましょう。対象仮想通貨はビットコインとし、レバレッジトークンはBTCBULL(レバレッジ3倍のロングポジション)とします。
比較条件
購入時のBTCの価格はどちらも100万円とします。どちらも100万円分ずつ購入します。4日連続で10万円ずつBTCの価格が上がったと仮定します。手数料は考慮しません。
買った翌日に10万円の値上がりがあった場合、どちらも30万円の利益がありますね。もし、これが次の日も10万円上がったらどうでしょう?
レバレッジをかけた通常の仮想通貨トレードは利益が60万円、その翌日も10万円上がった場合は90万円、その翌日も上がった場合は120万円の利益になります。いわゆる利益率120%です。
ところがBTCBULLはどうでしょうか。BTCBULLはもちろん、FTXのレバレッジトークンは毎日リバランスが行われると先に説明しました。値上がりすれば当初のレバレッジ倍率3倍より少なくなってしまうため、自動で買い増ししてくれます。そのため、計算は複利計算となるので利益率は155%になるのです。
では同じ条件で逆に価格が下がった場合はどうでしょうか。
実はこちらも通常のレバレッジをかけた仮想通貨トレードより損失額が抑えられるのです。
同じように価格が下がった場合、通常のレバレッジをかけた仮想通貨トレードでは120万円の損失が出るのに対し、BTCBULLでは約80万円の損失で済みます。理由として上記の複利計算のリバランスがあげられます。
購入翌日に初日より価格が下がった場合、リバランスの基準価格は購入時の価格ですが、さらに3日目に下がった場合、基準価格は2日目の下がった価格が基準となるので損失のダメージが少なくなるのです。
これは同じ価格帯で上げ下げを繰り返すレンジ相場と呼ばれる状態でも同じことが言えます。
購入翌日に10万円下がってもその翌日に10万円上がれば、通常のレバレッジをかけた仮想通貨トレードではプラマイゼロになりますがレバレッジトークンではそうなりません。購入翌日に10万円下がってその翌日に10万円上がっても、リバランスの基準となる価格が、購入時ではなく上がったり下がったりした価格が基準となるため同じ金額には戻らないのです。
つまり、上げ下げを繰り返すレンジ相場ではレバレッジトークンの価格は減少し続けてしまうというデメリットがあります。
レバレッジトークンのデメリット
ではレバレッジトークンのデメリットを解説します。
レンジ相場だと損失が大きくなってしまう
先ほど、メリットの項目でトレンドが続く相場の場合は上げ相場だろうが下げ相場だろうが相応のレバレッジトークンの商品ならば通常のレバレッジをかけた仮想通貨トレードよりも利益額が大きくなることを説明しました。
ところが、価格の上げ下げを繰り返すレンジ相場と呼ばれる相場だと、レバレッジトークンのリバランスが複利計算のため、仮想通貨の価格が上げ下げを繰り返すレンジ相場では、レバレッジトークンの価格は減少し続けてしまうというデメリットがあります。この毎日行われるリバランスの計算が時として複雑であるため、理解せずにトレードすると思わぬ損失を招くことがあるので注意しましょう。
海外仮想通貨大手のBINANCE(バイナンス)では、FTXで発行されたレバレッジトークンも上場していて、2020年3月まではBINANCE(バイナンス)でもトレードできていたのですが、2020年の3月30日に上場が廃止となりました。上場廃止の理由は、ユーザーが理解不足でBINANCE(バイナンス)からの警告も読まなかったためと発表がありました。
毎日0.03%のメンテナンス料と売買手数料がかかる

FTXのレバレッジトークンには毎日の価格によって購入当初のレバレッジを一定に保ってくれるリバランスという機能が備わっていると解説しました。
リバランスは毎日UTC2:00(日本時間午前11時)に行われ、対象仮想通貨の価格が下がった場合は売り、価格が上がった場合は買い増ししてレバレッジ倍率を一定に保ちます。
その時の売買手数料はユーザー負担となります。FTXの手数料は過去30日間の取引金額やFTXのオリジナルトークンであるFTTの保有数によっても変わってきます。こういった割引を利用すれば決して大きな負担ではないので有効に手数料を下げる方法を活用して予定外の出費を抑えましょう。
しかしレバレッジトークンを保有しているだけで発生するメンテナンス料と称する0.03%の手数料は一定です。こちらは割引がありませんのでレバレッジトークンを長期で保有する場合には特に注意を払いましょう。
FTXの手数料を安くするための方法等は下記記事をご覧ください。
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関連記事:【完全版】FTXの手数料ガイド!高い手数料を安くする方法も公開
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FTXのレバレッジトークン一覧
FTXのレバレッジトークンは以下の仮想通貨があり、それぞれにレバレッジの倍率やロングやショートの違いによってBULLやBEARの記号がついています。
例えばビットコイン(BTC)のレバレッジトークン、BTCMOONならレバレッジが元々10倍かかっているロングポジションの商品となり、それぞれレバレッジの倍率やポジションの違いで仮想通貨の後に付く記号が違います。
仮想通貨の後に付く記号 | レバレッジ倍率 | ポジション |
---|
MOON | 10倍 | ロング(買い) |
DOOM | 10倍 | ショート(売り) |
BULL | 3倍 | ロング(買い) |
BEAR | 3倍 | ショート(売り) |
HEDGE | 1倍 | ショート(売り) |
※FTX内ではBTCのレバレッジトークンはBTCが省略されて表示されています
レバレッジトークンの対象となる仮想通貨一覧
レバレッジトークンの対象となる仮想通貨一覧は下記の通りとなりますが、全ての仮想通貨が上記の5種類ある訳ではないので詳しくはFTX公式サイトのレバレッジトークン一覧をご覧ください。
ADA(エイダコイン) | ALGO(アルゴランド) | ALT(アルトコインインデックス) | ASD(ビットマックス) | ATOM(コスモス) | BAL(バランサー) | BCH(ビットコインキャッシュ) |
BNB(バイナンスコイン) | BSV(ビットコインSV) | BTC(ビットコイン) | COMP(コンパウンド) | CUSDT(コンパウンドUSDT) | DEFI(DeFiインデックス) | DMG(DMMトークン) |
DOGE(ドージコイン) | DRG(ドラゴンインデックス) | EOS(イオス) | ETC(イーサリアムクラシック) | ETH(イーサリアム) | EXCH(エクスチェンジ) | GRT(グラフ) |
HT(フォビトークン) | KNC(カイバーネットワーク) | LEO(レオ) | LINK(リンク) | LTC(ライトコイン) | MATIC(ポリゴン) | MID(ミッドキャップインデックス) |
MKR(メイカー) | OKB(オーケービー) | PAXG(パックスゴールド) | PRIV(プライバシーインデックス) | SHITT(シットコインインデックス) | SUSHI(スシトークン) | SXP(スワイプ) |
THETA(シータ) | TOMO(トモチェーンインデックス) | TRX(トロン) | TRYB(BiLira) | UNISWAP(ユニスワップインデックス) | USDT(テザー) | VET(ヴィチェーン) |
XAU(テザーゴールド) | XLM(ステラルーメン) | XRP(リップル) | XTZ(テゾス) | ZEC(ジーキャッシュ) | | |
※2021年8月現在
FTXのレバレッジトークンの購入方法
まず、FTXにログインし、画面上部の「Leverage Tokens」をクリックすると下記の銘柄一覧が表示されますので買いたいレバレッジトークンをクリックします。
▼画面上部の真ん中あたりの「Leverage Tokens」をクリック

続いて注文画面に移りますので画面右の注文画面で数量等を入力して確定します。
▼注文画面で数量等を入力して確定

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は画面上部左の「BTC」「ETH」をクリックして「Tokens」の項目からもレバレッジトークンの選択は可能です。クリックすると注文画面は先ほどと同じです。
▼ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はこちらから

まとめ
FTXでは予めレバレッジ1~10倍までかけられたレバレッジトークンという商品があります。レバレッジトークンはレバレッジ倍率の他にロング(買い)やショート(売り)のポジションによってそれぞれ5種類存在しますが、対象となる仮想通貨によっては5種類全て無いものもあります。
「10倍以上のレバレッジをかけてトレードしたい」という方は通常のレバレッジをかけたトレードなら最大101倍までのレバレッジ設定が可能ですが、レバレッジトークンのメリットを享受できないため注意が必要です。
レバレッジトークンの最大のメリット、それはトレンドが続く相場において低いリスクで大きなリターンを狙えるということです。同じだけのレバレッジをかけた通常のトレードではこうはいきません。
その理由は複利計算だからです。対して価格が同じ価格帯で上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場には強くありません。
きちんとその商品の特性を理解し、相場をきちんと理解することができれば勝利の女神はアナタに微笑みかけてくれると思います。
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