今回は、FTXのCEOでもある、アフロヘアーが特徴的な元ETFトレーダーSam Bankman-Fried(サム・バンクマンフリード)氏とFTXの魅力について紹介していきます。
FTXの倒産を受け、機関投資家向けの情報プラットフォーム『The Tie』がSBF(サム)氏が過去1年間で削除したツイートを公開しました。削除ツイートの中には、”顧客資産を運用することはない”など虚偽をつぶやいたツイートも含まれていました。詳しくは下記記事をご覧ください。
FTX元CEOサム氏が削除した過去1年間のツイートリストが公開される
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目次
FTXのCEOはアフロヘアーにして元カリスマトレーダー、Sam Bankman-Fried

FTX公式サイトaboutページより出典
冒頭でも述べましたがFTXのCEOはアフロヘアーです。
このアフロさんは名前はSam Bankman-Fried(サム・バンクマンフリード)氏といい、通称アフロと呼ばれていますが、こと仮想通貨に関しては天才とも称される人物で、「アフロに乗り遅れるな」と業界で囁かれるほどの影響力と先見の明を持ち、アフロが推進するトークンはどれも急騰・急伸している状況です。
アフロがどういった人物かというと、彼のインタビューから人物像がおぼろげに見えてくるので紹介します。
- 『寄付をするということは人助けであり、儲ける意味は寄付する金額を最大化するためだ』
- 『盲点となっている(軽視されている)ところこそ発展の余地がある。そこが狙い目なんだ』
もう少しアフロ氏ことサム・バンクマンフリード氏について掘り下げます。
サム・バンクマンフリード氏は29歳にして日本円で1兆円以上の資産を保有する、現代史の中で富を築きあげたスピードはNo1と評される人物です。
彼のモットーは『Effective Altruism』(効果的な利他主義)で、人類の明るい未来のために可能な限り多額の寄付をするためにFTXを開設したと講演で語っています。
『Effective Altruism』(効果的な利他主義)は2000年代の後半、オックスフォード大学教授のトビー・オード氏によって提唱され、2015年に生命倫理学者のピーター・シンガー氏によって広く一般に知られるようになりました。
アフロは、2014年にマサチューセッツ工科大学で物理学の学位を取得した時、自分が信じることのできる大義のためだけにどうやれば働けるだろうかということをずっと考えていたようです。
『とどのつまり、私の終着点はどうやれば世界に最大の衝撃を与えることができるのかを考えることだ』と語り、大学卒業後はクオンツ投資大手のジェーンストリートキャピタルで敏腕トレーダーとして活躍し、その頃から伝統的な制度である金融業界の『全く意味の無い証拠金制度』や顧客の大事な資産を『ほとんど無能とも言うべきリスクエンジンに貸し出す』こと等に強い不満を抱いていました。
そんなある日、アフロは誕生間も無い仮想通貨に出会い、魅了され、『少し前まではとても小さい業界だったこの分野は、ある日突然巨人となり、とてつもないプレッシャーを感じる間も無かった』と言いました。
アフロはその後2017年にクオンツトレーディング会社の「Alameda Research社」(アラメダ・リサーチ社)を立ち上げ、デジタル資産だけで100億円を超す規模の資産を運用し、また、2019年に立ち上げた後述するFTXでは1日の取引高5500億円超という数字をたたき出し、現在はイーサリアムより高速かつガス代が安いSolanaブロックチェーン技術を推進しています。
またアフロは政治にも強い関心があり、トランプ元大統領とバイデン大統領との激戦だった大統領選では、バイデン陣営に約5億円以上の寄付をしていたのも有名な話です。
この時彼は言いました。『昨年は政治の世界を覗き見しながら、何をすれば社会に大きな衝撃を残せるのかを考えるだけであっという間に時間が経ち、すごく楽しかったよ』と。
そんなアフロが開設した取引所というのがFTXで、FTXはデリバティブをメインとした今や大手に分類される仮想通貨取引所です。
FTXはアフロが「トレーダーの、トレーダーによる、トレーダーのための取引所」を目指し、アフロがトレーダー時代に取引所を利用して煩わしいとか不安に思った部分をきちんと改善して設立されました。
具体的に解説していきます。
FTXはデリバティブが豊富な仮想通貨取引所
デリバティブとは、皆さんご存じの通り日本語で金融派生商品という意味で、現物とは違ってレバレッジをかけてトレードできます。きちんとリスク管理ができれば、現物取引の何百倍ものリターンを得ることが可能で、ハイリスクハイリターンなトレードを行うことができます。
FTXの場合、最大101倍までのレバレッジをかけることが可能で、追証無しのゼロカットシステムを採用しているため、口座の残高がマイナスになることはありません。レバレッジをかけてトレードする場合はこの追証無しのゼロカットシステムは本当にありがたいです。
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関連記事:仮想通貨取引所”FTX”とは?評判・安全性・手数料など完全解説!8つの長所と3つの短所
関連記事:【完全版】FTXの手数料ガイド!高い手数料を安くする方法も公開
FTXのデリバティブの種類は世界一
追証無しのゼロカットシステムは海外取引所であれば大抵のところが採用しているのですが、FTXはデリバティブの種類の豊富さには目を見張る物があります。
具体的には…
- 仮想通貨の現物
- 仮想通貨の期限付き先物
- 仮想通貨の無期限先物
- 株式の現物
- 株式の先物
- レバレッジトークン
を取り扱っており、これら全てを把握するだけで一苦労です。
仮想通貨取引所の最大手BINANCEはデリバティブの取引ペア数は140超ですが、FTXは870超と他の取引所をはるかに凌駕しています。
更にFTXは分散型金融(Defi)と呼ばれる無人の取引所にも力を入れており、新時代の技術、SolanaブロックチェーンをベースとしたDefi、Serum DEXを立ち上げました。
FTXは話題の商品をデリバティブ化している
デリバティブを扱っている取引所の多くは、ユーザー数の少なさから流動性があまり高くないという理由でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のデリバティブに特化せざるを得ない状況ですが、FTXでは話題になった仮想通貨を積極的にデリバティブ化しています。
例えば昨年非常に話題になったSushiSwapというDEXでのオリジナルトークンSUSHIは、2020年8月に流通を開始したのですが、その流通開始から1週間もしないうちにFTXではSUSHIのデリバティブの取り扱いを始めました。
これにより、ユーザーはSUSHIの現物を持っていないとできない売り(ショート)のポジションを最初から保有することが可能になり、仮想通貨の下降トレンドでも安定して利益を出すことが可能になりました。
FTXは株式トレードも豊富
FTXでは仮想通貨のデリバティブ以外にも、株式や株式先物をトークン化した物が豊富にあります。世界の様々な企業の株式を、証券会社を通すことなくトレードできます。
取扱株式の銘柄
有名なGAFAはもちろん、日本の企業の株式も取り扱っていますが、FTXはアメリカの企業なのでやはりアメリカの株式の種類の方が多いです。
株式や株式先物の取扱は2020年10月より開始され、通常の株式トレードと違い1年365日、24時間ずっとトレードできます。株式市場が開いているとか閉まっているとか全く関係ありません。
しかもトークン化されているので1株未満からのトレードが可能で、株式トレードに対するハードルを見事に下げてくれました。
また、これらはきちんと法律に基づいた運用を行っており、ドイツの仲介サービス企業「CM-EQUITY」が仲介を行い、株式自体の管理は第三者機関によって管理されているので安心です。しかし、株式トレードには本人確認であるKYCの認証を済ませておく必要があることだけ覚えておいてください。
更に特筆すべき事項があります。FTXでは株式の先物も取り扱っていると述べました。ようするに株式のトレードにもレバレッジをきかせたり、現物を持っていない状態で売り(ショート)ポジションを保有することが可能です。
未公開株の先物も
FTXは2020年12月、アメリカ大手仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)のプレIPO先物の取扱を始めました。
未公開株の先物がFTXに上場されるということに業界関係者は驚きを隠せませんでした。もちろん良い意味で、です。
通常の証券会社よりも一歩進んだサービスを提供するFTX、それこそがアフロが目指した経営方針なのではないでしょうか。
FTXは常にトレーダーのために存在し続ける
FTXはアフロの経験から様々な特徴的なシステムが取り入れられています。解説します。
クローバックの防止
クローバックとは、一言で言えば払い戻し制度のことです。
投資に失敗した際、経営陣や投資責任者が責任を取らずに報酬だけガッポリ持って行ってしまうような事例が多発していました。そこで過剰なリスクをとったりしたことに対して、警告を発しなかった経営陣や従業員に金銭的な責任を負わすことである程度の歯止め効果が期待され、特にリーマンショックによる金融危機以降、責任を取らずに莫大な報酬だけ受け取っていた経営者への批判が高まったこともあり、欧米では導入が進んでいます。
従来の先物取引では、取引所側が過剰なリスクを取ったりして数百万ドルを超える損失が発生していました。これはリスク管理システムの設計が不十分だからこそ起こりうる事象です。
そこでアフロがCEOを務めるFTXではこういったことを防止するために三段階の清算モデルを使用しています。
- 慎重にポジションを決済
- トレーダーを最後まで守り通すプログラム
- 保険資金の活用
慎重にポジションを決済
FTXはクローバックを発生させる可能性を大幅に減らすために、市場でのレート制限付きの清算注文で、まずは慎重にポジションを決済します。
トレーダーを最後まで守り通すプログラム
FTXは破産の危機がある口座に対して、FTXオリジナルの「バックストップ流動性提供プログラム」を使用し、破産の危機がある口座にそのプログラムを提供します。
保険資金の活用
FTXは顧客の損失を防ぐために、保険資金(insurance fund)を活用します。
FTXでは資産を一元管理できる
FTXでは、全ての先物商品の担保としてステーブルコインを活用することにより一元管理ができるようになっています。
従来の取引所では、トレードする通貨によって要求される担保の種類が変わるのが普通でした。例えば、リップル(XRP)をトレードするためにはまずXRPを担保として預ける必要がありました。
その結果、トレーダーの資金は様々な種類のトークンに分断され、ポジションのリバランスを行うのにも大変な労力が必要とされてきました。ショート(売り)を行いたいのにまずは担保を手に入れるためにそのトークンを購入するという矛盾ともいえるべき行動をトレーダーは取る必要があり、アフロはこれを直感的とは考えませんでした。
FTXではこの点を改善し、ステーブルコイン(※)を活用することによってユニバーサル証拠金ウォレットで担保をシェアできます。そうすることによってトレーダーは全ての先物商品の担保としてステーブルコインを使用でき、損益も全てステーブルコインで決済されます。全てのトレードの担保の基軸となる通貨を統一することでポジションを変更する際も簡単にできるようになりました。
※どんなステーブルコインでも良いという訳ではありません。スムーズな償還プロセスがあり、ずっとその裏付けとなる資産の価格でトレードされている実績が必要ですが、現状としてはその要件を満たすステーブルコインはUSDTとUSDCの二つだけとなっています。
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まとめ
この記事ではアフロことSam Bankman-Fried(サム・バンクマンフリード)氏とFTXの魅力について紹介しました。
アフロは天才トレーダーある一方で、いかに人類の明るい未来のために自分がどれだけ寄付をできるかを追求した哲学的な一面も持ち合わせています。
そんなアフロが開設したFTXという仮想通貨取引所ではトレーダーのためのシステムが随所に散りばめられ、アフロの視線は常にトレーダーと共にあります。
そして『アフロに乗り遅れるな』と業界人に言わしめるほどの先見の明を持つアフロが次に重要となる仮想通貨は、Solanaブロックチェーン技術を使ったものになるだろうと言っています。
果たしてこの先どうなるのか、結果は神のみぞ知るということかもしれません。
しかし一つだけ言えることがあります。
『アフロに乗り遅れるな』
この記事を読んでくれた皆さんに爆益があることを祈りつつ筆を置きます。
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