- LidoFinance(リド ファイナンス)は注目のリキッドステーキングができるDeFi
- LidoFinanceでステーキングしながら、他DEXで運用ができる
- LidoFinanceの使い方・ステーキングのやり方を詳しく解説
目次
Lido Finance(リド ファイナンス)とは?
名称 | LidoFinance |
ブロックチェーン | Ethereum Polygon Solana Polkadot Kusama |
TVL | 約100億ドル |
ガバナンストークン | LDO |
公式サイト | Lido |
公式Twitter | Lido |
LidoFinanceとは、イーサリアム2.0へのステーキングを手軽に行うことができるDeFiサービスです。元々、イーサリアムへのステーキングは「最低でも32ETH(記事執筆時点で約730万円)から」「ロック期間中は引き出せない」等と、かなりハードルが高いものでした。しかし、LidoFinanceが登場したことで、誰でも気軽にETHのステーキングを行うことができるようになります。
イーサリアム2.0への「ステーキング仲介サービス」とイメージするとわかりやすいでしょう。
また、ETH以外のトークンもステーキング可能で、全部で以下の5種類に対応しています。
- ETH
- Polygon
- Solana
- Polkadot
- Kusama
そして何より、LidoFinanceは「リキッドステーキング」の機能を持っていることから、DeFiサービスの中でも1番の注目を集めています。※リキッドステーキングについては後ほど解説します。
この記事では、LidoFinanceの特徴やステーキングのやり方を詳しく解説しています。DeFiでの運用を考えている方は、ぜひ最後まで読み込んでLidoFinanceの使い方をマスターしておきましょう。
Lido Financeの特徴
LidoFinanceの持つ特徴は、以下の5つが挙げられます。
LidoFinanceの特徴
- 気軽に少額でETHの運用が可能
- リキッドステーキング
- 米国の大手VCから多額の出資を受けた
- TVLランキングTOPの注目DeFi
- ガバナンストークンはLDO
それぞれ解説していきます。
気軽に少額でETHの運用が可能
LidoFinanceは、イーサリアム2.0へのステーキングを仲介するような機能を持っています。冒頭でも解説しましたが、イーサリアムへのステーキングは最低でも「32ETH(約730万円)」からです。その為、だれもが気軽にステーキングを行うことはできません。
しかし、LidoFinanceを利用すれば、小額からでもイーサリアムにステーキングすることができます。ETHの将来性に期待して「ETHを保有し続けたい」「けど32ETHもの大きな金額は用意できない」と考えていた人にとって、とても価値のある機能になります。
リキッドステーキング
リキッドステーキングとは、従来のステーキングとは異なる「流動性のあるステーキング機能」のことです。イーサリアムへのステーキングは、ロック期間が存在し、決められた期限になるまで預けたETHを引き出すことはできません。しかし、リキッドステーキングの登場でこの問題が解決されます。Lidoを通してイーサリアムにETHをステーキングすると、「stETH」と呼ばれる、イーサと「1:1」の割合で価値が担保されているトークンがもらえます。
stETHは、基本的にETHの価格に連動する仕組みですが、若干価格に乖離があります。ETHの価格は、記事執筆時点で235,741円ですが、stETHの価格は234,958円と「約700円程」の差があります。その為、価格のチェックには注意しておきましょう。
引用:CoinMarketCap
このリキッドトークンはさらに別のDeFiサービスで運用することができ、例えば「LidoFinanceでETHを運用しながらCurve FinanceでstETHを運用する」といったことが可能になります。その為、リキッドステーキングをうまく活用していけば、以前よりも効率的に資産を増やしていくことができるでしょう。
ただ、LidoFinanceでのステーキングは、Lidoを通して「イーサリアム」にステーキングすることになります。つまり、LidoFinanceに預けたETHはイーサリアムのアップデート「Shanghai(上海)」が終わるまでは、引き出すことができないので注意してください。(アップデートが終われば、ステーキングから資金を取り出せるようになります。)
イーサリアムの上海アップデートは、2023年の3月〜4月頃に予定されています。
米国の大手VCから多額の出資を受けた
2022年に米国を代表するトップクラスのVCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が、LidoFinanceに約80億円(7,000万ドル)を出資しました。
私たちは、効果的な分散型ステーキングプラットフォームであるLidoに投資することにしました。Lidoは、ETHやその他のPoS資産をステーキングする最も簡単な方法の一つを提供し、同時にDAOのガバナンスによる分散化を目指しています。Lidoはステーキングを民主化します。Lidoコミュニティの分散化への揺るぎないコミットメントは、私たちにとって非常に印象的でした。
引用:Investing in Lido
a16zが過去に投資したプロジェクト( AptosやSolana、DYDXなど)の多くが成功しており、LidoFinanceはそんなVCから多額の投資を受けているので、十分に期待できますね。
TVLランキングTOPの注目DeFi ※記事執筆時点
記事執筆時点(2023/3/19)でLidoFinanceは、DeFiLlamaのTVLランキングでTOPにランクインしています。
TVL(預けられた資産)は100億ドルを超えており、多くの資金が集まっていますね。
また、リキッドステーキングプロトコルのTVLと比較しても、圧倒的な差をつけている事がわかります。
- 【2位】Coinbase Wrapped Staked ETHのTVL:約21億ドル
- 【3位】Rocket PoolのTVL:約11億ドル
- 【4位】Frax EtherのTVL:約2億ドル
ガバナンストークンはLDO
LidoFinanceは、ガバナンストークンである LDO(Lido DAO) を既に発行しています。このLDOトークンは、他のガバナンストークンと同様に、LidoFinanceに関する「投票権」としての側面を持っています。2021年8月には最高額712円を記録しており、LidoFinanceの需要が高まるにつれて、LDOトークンの価格も上がっていくことが予想されます。
とはいえ、保有者の投票によって運営されていくので、投票意見が分かれると、LidoFinance・LDOトークンに影響を与える可能性があります。その為、DAOの運営状況や投票結果を考慮し、リスクを踏まえた上で投資を行うようにしましょう。
Lido Financeを使う為の前準備
LidoFinanceでステーキングを行うには、以下3つの前準備が必要になります。
LidoFinanceを使う為の前準備
- 仮想通貨取引所の口座開設・ETHの購入
- MetaMaskのインストール
- MetaMaskへETHを送金
順番に解説していきます。
STEP
仮想通貨取引所の口座開設・ETHの購入
まず、LidoFinanceでステーキングする為のETHを用意していきます。ETHを購入するためには、国内の仮想通貨取引所が必要になるので、用意してください。
当サイトでは、コインチェックかGMOコインをオススメしています。いずれかの取引所で口座開設をし、ETHの購入まで進めましょう。
おすすめ仮想通貨取引所
※業者名、ボーナス情報をクリックすると詳細記事が見られます。
※2023年6月現在Binanceは日本からの新規口座開設を停止しています。
STEP
MetaMaskへETHを送金
最後に、購入したETHをMetaMaskに送金しましょう。この記事では、コインチェックから送金する場合を例に解説していきます。
まず、MetaMaskのネットワークが「Ethereum Main Network」を選択していることを確認して「ウォレットアドレス」をコピーしてください。コピーしたらコインチェックを開いて「ウォレット」をタップします。
STEP
次に「ETH」→「送金」→「追加/編集」の順にタップ。
STEP
すると、宛先登録画面が表示されるので、以下を参考に入力を進めて下さい。
- ラベル:メタマスク(自分がわかればなんでもOKです)
- 宛先:メタマスクのウォレットアドレス
- SMS認証コード:認証コード
STEP
入力が終わったら「追加」→「×マーク」→「登録したメタマスクのアドレス」をタップの順に進めましょう。
STEP
続いて、送金目的から「その他」を選択→具体的な送金目的に「ステーキングサービスの利用」を入力します。
STEP
その後「送金金額」を入力→「次へ」→「2段階認証コード」を入力→「申込を確定する」の順に進めれば、送金完了です。
ネットワークが混み合っていなければ、5~10分ほどで着金するはずです。
Lido Financeの使い方
LidoFinanceの使い方・ステーキングの手順は、以下の4STEPです。
LidoFinanceの使い方
- LidoFinanceとMetaMaskを接続
- LidoFinanceでステーキング手続き
- 付与されたstETHをCurveで運用
- ステーキング解除
順番に解説していきます。
STEP
LidoFinanceとMetaMaskを接続
まず、以下からLidoFinanceの公式サイトにアクセスしてください。
\ 注目のリキッドステーキング/
STEP
公式サイトにアクセスできたら、イーサリアムの欄にある「今すぐステーク」をタップ→「ウォレットを接続する」→「チェックボックス」にチェックの順に進めます。
STEP
続いて「メタマスク」→「接続」の順にタップ。これで接続は完了なので、ステーキング手続きに入りましょう。
STEP
LidoFinanceでステーキング手続き
MetaMaskとの接続が完了したら、ステーキング金額を入力→「Submit」の順に進めてください。すると、MetaMaskが起動するので「確認」をタップすれば、ステーキング完了です。
STEP
ステーキングが完了すると、ウォレット内にstETHが付与されるので確認してみましょう。
MetaMaskのウォレット画面を開くと「新しいtokenが見つかりました」と表示されていると思うので「トークンをインポート」をタップしてください。すると、STETHトークンが見るかると思うので「1件をインポート」をタップすれば、ウォレット内にstETHが表示されます。
STEP
付与されたstETHをCurveで運用
stETHが付与されたら、さらに別のDEXで運用していきましょう。今回は、Curveを例に解説します。
スマホからMetaMaskを使ってCurveにステーキングする際は「MetaMaskのブラウザ」からアクセスするようにしてください。理由としては、SafariやGoogleでCurveにアクセスしても、MetaMaskが接続ウォレット候補に表示されないからです。
ステーキングの手順は、まずメタマスクを開いて「ブラウザ」をタップしましょう。すると、検索画面が表示されるので「Curve Finance」と入力→公式サイトをタップの順に進めます。
STEP
Curveにアクセスしたら「Connect Wallet」をタップ→「MetaMask」を選択→「接続」の順に進めて下さい。
STEP
MetaMaskとの接続が終わったら、左上の「メニューバー」→「Pools」→「ETH・stETH」の順にタップ。
STEP
ステーキング解除
LidoFinanceへのステーキングは「イーサリアムへのステーキング」という扱いなので、アップデートが完了していない間は、ステーキングを解除することはできません。ただ、ETHをステークした際に変換されるstETHは、他DEXで別のトークンと交換することができるので、実質的なステーキング解除は可能です。今回は、UniSwapでstETHをスワップする方法を例に解説していきます。
stETHを売却すると、Lidoに預けたETH(stETH)は引き出せませんので覚えておきましょう。
また、スマホからUniSwapを利用する際も、Curve同様にMetaMask上のブラウザからアクセスする必要があるので注意してください。
UniSwapでstETHをスワップする方法は、まずMetaMaskのブラウザから「UniSwap」と検索してください。次に、公式サイトにアクセスして「Launch App」をタップします。
STEP
UniSwapが開いたら、右上の「接続」→「MetaMask」をタップ→「接続」の順に進めましょう。
STEP
すると、スワップ画面が表示されるので、スワップ元に「Lido Staked ETH」を選択してください。続いて、スワップ先のトークンを選択していきます。
STEP
トークンの選択画面が表示されたら「Ether」→「Approve use of stETH」の順にタップします。すると、MetaMaskが起動するので「承認」をタップすれば、スワップ(実質的なステーキング解除)完了です。
Uniswapの使い方についても以下記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
これもう見た?Uniswap(ユニスワップ)使い方|登録方法から始め方を徹底解説
Lido Financeに関するよくある質問 Q&A
- LDOトークンを取り扱っている取引所はどこですか?
-
LDOトークンを取り扱っている代表的な取引所は、以下の7社です。
- Binance
- MEXC
- Kraken
- Gate.io
- Bybit
- Coinbase
- KuCoin
現状、国内取引所では取り扱っていないので、LDOトークンを購入したい場合は海外取引所から購入してください。まだ海外取引所の口座を持っていない方は、以下3つの取引所から選ぶことをオススメします。
- リキッドステーキングができるDeFiは、LidoFinance以外にありますか?
-
LidoFinance以外だと、以下の3つが代表的です。
- Coinbaseのリキッドステーキング機能
- Rocket Pool
- Frax Ether
上記の中でも「Rocket Pool」は、特に注目しておくべきリキッドステーキングプロトコルだと筆者は考えます。
最近メタマスクから直接ステーキングできる機能が実装されましたが、Lidoに並んでRocket Poolも選ばれています。また、Coinbaseの投資部門である「Coinbase Ventures」が、Rocket Poolの運営を行うDAOに参加することが明らかになっているので、今後の成長に期待できます。
これもう見た?MetaMask(メタマスク)ステーキングの特徴や始め方を徹底解説!
まとめ
「Lido Financeの特徴や使い方」について解説しました。リキッドステーキングは、今後より注目される機能であることは間違いないので、Lido Financeをはじめとしたリキッドステーキングプロトコルをしっかりチェックしておきましょう。
また、stETHなどのリキッドトークンは、預けたトークンと同じ価値が担保される仕組みですが、若干の価格の乖離があります。その為、運用を行う際は、十分気を付けて行うようにしてください。
参考文献
コメント