プエル倍数が2022年末以来初の0.4台に到達、過去データからビットコインの底値が近いことを示唆
ビットコインの底値について議論が高まる中、暗号通貨(仮想通貨)オンチェーンデータ分析ツール「CryptoQuant(クリプトクオント)」が「プエル倍数(Puell Multiple)が2022年末以来初めて0.4台に達した」ことを根拠にビットコインが底値付近である可能性が高いと指摘した。
プエル倍数(Puell Multiple)とは、ビットコインの日々の発行総額を年間平均で割り、マイナーの収益率を算出し、マイナーの経済状況を指標化したもの。
この数値が「1.0」以上だと年平均を上回る収益率をマイナーが得ており、「1.0」未満だと年平均を下回って苦境に立たされていることを示唆する。
投稿に添付されている過去チャートでは以下の暴落の時期とプエル倍数が0.4以下まで下がった時期がほぼ一致している。
- 2020年3月:WHOによる新型コロナに関する発表(コロナショック)
- 2021年5月:ステラ社のビットコイン決済中止
- 2022年4月:LUNA-UST騒動
- 2022年11月:FTX破城
今回は過去のようにプエル倍数が0.4以下まで下がった大きな原因はないが、リスクオフの動きやBTC現物ETF上場の思惑買いの決済、マウントゴックス債権者やドイツ政府の売りなど複数の要因が関わっているとされる。
過去ではプエル倍数が0.4以下まで下がった後に必ず価格が上昇していることから、今回もビットコインが底値付近であることを示唆している可能性が非常に高く、今後の価格上昇を期待させるには十分な情報だろう。
長期的な蓄積フェーズを探している投資家にとっては有力な判断材料だ。ただし、オンチェーンデータやマクロ経済状況などの他の指標と組み合わせて、総合的な投資判断を行うことを怠らないようにしてほしい。
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情報ソース:CryptoQuant.com公式X
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