2013年以降、9月にプラスリターンを記録した年は、その後も連続して好調
ビットコインが2024年9月の月次リターンで7.35%を記録し、暗号資産(仮想通貨)業界に大きな驚きを与えている。長年投資家の間で囁かれてきた「9月は弱気相場」というジンクスを打ち破り、9月としては2013年以降で最も高いリターンを記録した。
仮想通貨データ分析プラットフォーム「coinglass(コイングラス)」が提供するデータによると、ビットコインは2013年以降、9月に8回のマイナスリターンを記録。特に2017年から2022年までは、6年連続で9月のリターンがマイナスとなっていた。また、2013年以降の9月の平均月次リターンは-3.77%で、これは12ヶ月の中で最も低い数字である。
しかし、2024年9月はこれまでの弱気ムードを振り払い、市場の予想を大きく上回る結果となった。今回のプラスリターンは、過去の9月におけるリターンと比較しても際立っている。
特に注目すべき点は、過去に9月がプラスリターンを記録した年では、9月を含めて4ヶ月連続でプラスリターンになる傾向がある点だ。この傾向が続くとすれば、2024年の残り3ヶ月もポジティブなリターンが期待されるだろう。
さらに、10月はビットコインの強気相場が始まる時期として広く認識されている。過去のデータを見ると、10月の月次リターンは10〜60%に達することがあり、月平均では22%を超える伸びを見せている。過去に10月の月次リターンがマイナスで終わったのは、わずか2回のみであり、10月はビットコインの上昇を期待できる重要な月といえる。
ビットコインは2024年3月に約70,000ドルで一旦上昇が止まり、その後上昇フラッグを形成して価格が右肩下がりに推移している。このような保ち合いが長期間続いているため、フラッグの上限を突破した場合、買いの勢いが強まる可能性がある。再び70,000ドルをブレイクすれば、過去最高値の更新も視野に入ってくるだろう。
2024年第4四半期以降は、アメリカ大統領選や世界的な金融政策の動向などがビットコイン価格に大きく影響する可能性がある。これらの要因がどのようにビットコイン価格に作用するのか、今後の動向に注目が集まっている。
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情報ソース:coinglass