波乱のアメリカに先駆けて上場
ロンドンに拠点を置く資産運用会社「ジャコビ・アセット・マネジメント」は15日、ユーロネクスト・アムステルダム証券取引所にヨーロッパ初となる現物ビットコインETFを上場したと発表した。
「Jacobi FT Wilshire Bitcoin ETF」と名付けられたこのETFは、ガーンジー金融サービス委員会によって規制・監督を受け、ティッカーシンボル「BCOIN」で取引され、年間1.5%の管理手数料がかかる。
Fidelity Digital Assetsがカストディ業務を、Flow Tradersがマーケットメーカーの役割を担う。認定参加者にはJane streetとDRWが含まれる。
このETFが参照するビットコイン価格は、米国ウィルシャー社が算出・公表する「FT Wilshire Bitcoin Blended Price Index」を参照する。
また、環境および社会目標を推進するファンドに適用される欧州持続可能な財務開示規則 ( SFDR ) の第 8 条に準拠した初の脱炭素デジタル資産ファンドとしても宣伝されている。
同社は、デジタル資産プラットフォーム「ZUMO」と提携して、検証可能な再生可能エネルギー証明書 (REC) ソリューションを実装した。これにより、機関投資家は、環境・社会・ガバナンス(ESG)目標を達成しながらビットコイン投資ができる。
ジャコビ・アセット・マネジメントのマーティン・ベドナル最高経営責任者(CEO)は、プレスリリースで次のように述べた。
「欧州が米国に先駆けて、当社のETFのような馴染みのある規制された仕組みを利用してデジタル資産のメリットに安全にアクセスしたい機関投資家にビットコイン投資を開放する取り組みを進めているのを見るのはエキサイティングだ」
「欧州市場の他の債券商品とは異なり、当ファンドは原資産を直接所有しています。Jacobi は、このデジタル資産市場の進化の最前線で Tier1 パートナーからサポートを受けていることを誇りに思っており、同時にヨーロッパの投資家向けに革新的で環境に配慮したソリューションの先駆者でもあります。」
米国証券取引委員会(SEC)は、市場操作や詐欺への懸念を理由に、何年にもわたって現物ビットコインETFを拒否してきたが、先月、世界最大の資産運用会社であり、申請したETFはほぼ確実に承認されてきたブラックロック社が、現物ビットコインETFを申請したことで、米国でも現物ビットコインETFが上場されるのではないかと期待が高まっている。
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