仮想通貨の上場取引型金融商品、米国経済の不確実性や地政学的な懸念による広範な資産クラスの売りに免れず純流出
資産運用会社「Coinshares(コインシェアーズ)」によると、先週(7月29日~8月4日)のブラックロックやフィデリティ、グレースケールなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品(ETF含む)は、5.2億ドル(約749億円)の純流出となった。
コインシェアーズのリサーチ部門責任者ジェームズ・バターフィル氏は、資金流出は米国の景気後退、地政学的懸念、およびほとんどの資産クラスにおける広範な市場清算への反応だと考察している。
地域別に見ると、流出の大半は米国に集中しており、5.3億ドル(約764億円)の流出となった。ドイツは1,200万ドル(約17億円)、香港は2,700万ドル(約38億円)の流出があった。一方、価格の下落を買い増しの機会と捉えた国・地域もあり、カナダは1,700万ドル(約24億円)とスイスは2,800万ドル(約40億円)の流入があった。
商品別にみると、ビットコインは5週間続いた純流入に終止符を打ち、先週は4億ドル(約576億円)の流出となった。一方でビットコインをショートする商品は6月以来初めて180万ドル(約2.5億円)の流入となった。
イーサリアムは総額1.4億ドル(約201億円)の流出となり、米国でのETF立ち上げ以来の純流出額は4.3億ドル(約619億円)となった。
先週新たに立ち上げられたイーサリアムETFは4.3億ドル(約619億円)の純流入となったものの、旧製品「グレースケール・イーサリアム・トラスト」の運用資産を引き継いだグレースケールETFの6億ドル(約864億円)の純流出により相殺された。
ブロックチェーン関連株は引き続き資金流出が続いており、先週は1,800万ドル(約25億円)の資金が流出した。
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