イーサリアムの再ステーキングプロトコルEigenLayer、シーズン2でエコシステム参加者に報酬、総供給量の5%に相当
イーサリアムの再ステーキングプロトコル「EigenLayer」4日、EIGENトークンのエアドロップ第2弾「ステークドロップ 2」を発表した。 EigenLayerの公式ブログでは「EigenLayerエコシステムの成長と発展に貢献した参加者への報酬として、総供給量の約5%に相当する8,600万EIGENトークンを配布する」と記載されている。トークンの請求は2024年9月17日またはそれ以前に行う必要がある。
EigenLayerは「再ステーキング」と呼ばれる新しい仕組みを導入している。これにより、ステーカーは既にステーキングしているETHやLST(Liquid Staking Token)を再度ステーキングし、追加の報酬を得ることができる。
今回のエアドロップの主な特徴は以下の通りだ。
- 総額8,600万EIGENトークンを配布: これは、EigenLayerの総供給量の5%に相当する。
- 配布対象と配分: 3つの主要カテゴリーに配布
- ステーカーとオペレーター:約7,000万EIGEN(総供給量の4.2%)がシーズン2中に積極的にステーキングやノード運用を行ったステーカーとオペレーターに配布される。
- エコシステムパートナー:約1,100万EIGEN(0.65%)がAVS、LRT、ロールアップ、RaaSプロバイダーなど、EigenLayerエコシステムの主要な貢献者であるエコシステムパートナーに配布される。
- コミュニティメンバー:約600万EIGEN(0.35%)がEigenLayer立ち上げ当初から支援してきた支持者や貢献者に与えられる。
- 申請受付: 申請は、9月17日までにEigenLayerのWebサイトを通じて行うことができる。 EIGENトークンは、9月30日から譲渡および取引が可能になる予定だ。
この配布はEigenLayerの総価値ロック(TVL)が一時的に150億ドル(約2.25兆円)を超えた後、現在113億ドル(約1.7兆円)に減少している時期に行われる。この状況下でのトークン配布は、エコシステムの活性化とTVLの回復を狙ったものと見られている。
今回のエアドロップは以下の点で重要だ:
- イーサリアムエコシステムの発展:EigenLayerの成長はイーサリアムネットワーク全体の強化につながる。
- 再ステーキング技術の普及:この配布により、より多くの参加者が再ステーキングに参加するだろう。
- トークン経済の変化:大規模配布後のEIGENトークンの価格動向や流動性の変化に注目が集まる。
EigenLayerの創設者であるスリーラム・カンナン氏は、「Web3と仮想通貨の本質は、権威や議会、または多数決に頼ることなく、自己執行型の調整メカニズムを構築することだ。自己執行型であるため、信頼できるコミットメントを行うことができるのだ。」と述べて、このステークドロップの重要性を強調した。
EigenLayerのこの取り組みは、イーサリアムエコシステムの発展と、分散型金融(DeFi)の新たな可能性を示している。再ステーキングという革新的な概念が、仮想通貨市場にどのような影響を与えるか、今後の展開が注目される。
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