各決済サービスで暗号資産の送金がより手軽かつ安全に
ENS(イーサリアムネームサービス)は11日、大手決済サービスのPayPal(ペイパル)とVenmo(ベンモ)にENSが統合されたことを発表した。
ENSとはイーサリアムブロックチェーン上のウォレットアドレス名を変更できるサービスのことだ。複雑なウォレットアドレスを簡略化することでアドレス情報を識別しやすくなり、誤送金を防げるといったメリットがある。またENSは単にウォレットアドレスだけでなく、暗号資産(仮想通貨)コミュニティのユーザーネームとしても活用されている。
今回の統合により、ユーザーは各決済サービスで手軽かつ安全な仮想通貨送金が可能になった。ユーザーが各決済サービスの検索窓でENSを入力すると、ENSに該当するウォレットアドレスへ自動変換が行われる。これにより、複雑なウォレットアドレス入力の手間を省き、メール送信のような感覚で暗号資産送金が可能となる。
またENSの統合に加え、PayPalとVenmoでは新たなアドレスブック機能が追加された。ウォレットアドレスと一緒にENSを保存できるようになったほか、過去の取引履歴を参照することで迅速な暗号資産送信にも対応している。
ENSは公式ブログにて「ENSのPayPalとVenmoへの統合は、暗号通貨を大衆にとってより身近なものにするための重要な一歩です」と記し、PayPal・Venmoと協力した新たなアップデートの可能性についても示唆している。
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情報ソース:ens.eth公式ブログ / ens.eth公式X
画像:ens.eth公式ブログ