ミームコインローンチパッド「Pump.fun」が活動鈍化|ミームコイン市場にも影響
ソラナ系のミームコインローンチパッドである「Pump.fun」が直近でその動きを鈍化させ、投資家から不安視されている。
Pump.funはソラナ・Blastチェーン上に展開されており、両チェーン上でのミームコイン作成や取引が可能なプラットフォームだ。扱いやすいインタフェース・技術的なハードルが低いといった特徴があり、誰でも簡単に独自のミームコインを作成できるとして人気を集めた。
2023年1月にローンチされて以降、わずか7ヶ月で1億ドルもの収益を達成しており、暗号資産(仮想通貨)界隈でも注目のプラットフォームとして成長していた。
しかし、Pump.funは直近でその活動を鈍らせており、成長スピードが低下してきているという。その要因のひとつとして「トークンの過剰発行」が挙げられる。同プラットフォームは8月、トークン発行にかかる2ドルの手数料を撤廃し、成功したリリースに対してインセンティブを提供している。
だが、インセンティブ目的の投資家が過剰にトークン発行したことで活動が鈍化し、プラットフォーム自体の収益成長が滞っている状況だ。
またトークン発行にかかる手数料が購入者負担となったことで早期参入してトークンを購入し、売却益を狙うユーザーからも不満の声が漏れている。さらに販売されたトークンが数分で急騰後、すぐに急落してしまうことが当たり前になっている状況から批判的な意見も多く、Pump.funへの不快感をあらわにするユーザーも少なくないようだ。
私はボイコット中です。本気です。Pump.funの取引はもうやめましたし、あなたにも同じことをお勧めします。私たちを干上がらせる一方で、何百もの詐欺を黙認している彼らは、私たちのことをあざ笑っているのです
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なお、執筆時点でのCoinGeckoのデータによると、Pump.funエコシステムのコイン全体の時価総額は約5億ドル、24時間の取引量は約1億ドルとなっている。個別銘柄を確認してみると時価総額3万ドルを超える銘柄はなく、その多くが時価総額のついていないものばかりだ。
Pump.fun成長の失速はソラナ系ミームコインにも影響しており、全体の時価総額は右肩下がりとなっている。今後同プラットフォームがいかにユーザーを獲得していけるかは、エコシステムやソラナ系ミームコイン全体の成長大きく影響してきそうだ。
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