まもなく本和解に基づき5,000万ドル相当の仮想通貨が分配され、自由に売買できるようになる
ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏は15日、米暗号資産（仮想通貨）取引所「Gemini（ジェミナイ）」が提供していたレンディングサービス「Gemini Earn（ジェミナイ・アーン）」に投資し詐欺にあった少なくとも2.9万人のニューヨーカーを含む23万人以上の投資家のために起こしていた民事訴訟について、同取引所から約5,000万ドル（約78億円）相当の仮想通貨を回収し和解したと発表した。
私たちは、数十万人の投資家を騙し取った暗号通貨プラットフォーム@Geminiから5,000万ドルを回収しました。
ジェミニに騙された人は全員お金を取り戻すでしょう。
ジェームズ司法長官は、ジェミナイが別の仮想通貨会社ジェネシス・グローバル・キャピタル（ジェネシス）と共同で提供していた投資プログラム「ジェミナイ・アーン」に関連するリスクについて多くの投資家を欺いたとして、民事訴訟を提起していた。
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本和解により、詐欺にあった全ての投資家は「ジェミナイ・アーン」が破綻した際に引き出すことができなかった資産を全額回収できる。
また本和解は、ジェームズ司法長官とジェネシスとの20億ドル（約3,148億円）の和解に続くもので、 ジェミナイがニューヨーク州で仮想通貨レンディングを運営することを禁止することに加えて、同社に対しデジタル・カレンシー・グループ（DCG）、DCGの元CEOバリー・シルバート氏、ジェネシスの元CEOモロ・ソウイチロー氏に対する司法長官事務所（OAG）の訴訟に協力することを義務付けている。
回収された5,000万ドル相当の仮想通貨（銘柄は非公表）は、本和解に基づきまもなくジェミナイ・アーンに投資していた投資家の口座に返還される。つまり、どの仮想通貨銘柄かはわからないが、5,000万ドル相当の売り圧が発生する可能性があるため読者諸氏に至っては注意されたい。
ジェームズ司法長官は、プレスリリースで次のように述べた。
「少なくとも29,000人のニューヨーク市民を含む何十万人もの人々が、ジェミニの偽のEarnプログラムを通じて信頼を裏切られ、お金を騙し取られた」
「ジェミナイは、Earnプログラムを投資家の資金を増やす方法として宣伝していたが、実際には嘘をつき、投資家を口座から締め出していた。本日の和解により、騙された投資家は全額補償され、仮想通貨企業には投資家を騙すのは違法であり、私の事務所は容認しないことを思い起こさせるはずだ。」
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