数千の分散型取引所(DEX)から、ユーザーの注文に最良のものを抽出
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所 BInance のベンチャーキャピタルおよびインキュベーション部門である「Binance Labs(バイナンスラボ)」は19日、クロスチェーン・アグリゲーター「Rango(ランゴ)」に投資したと発表した。投資額は明らかにされていない。
私たちは@RangoExchangeに投資しました
Rango は、クロスチェーンの分散型取引所およびブリッジ アグリゲーターです。
ランゴは、異なるブロックチェーン間で仮想通貨を移動させる際に、複数の分散型取引所(DEX)やブリッジから最適なルートを提案し、資産の交換を簡単にしてくれるクロスチェーン・アグリゲーターだ。
ランゴの強みは、何と言っても対応するブロックチェーンの多さだ。
他のクロスチェーン・アグリゲーターのほとんどが、EVM(Ethereum Virtual Machine)ブロックチェーン間のアグリゲーションしかサポートしていないなか、ランゴはビットコインやイーサリアムをはじめ、ソラナ、コスモス、zkSyncなど、60以上のブロックチェーン、70以上のDEX、20以上のブリッジをサポートしている。
6月19日現在、590,000のユニークなウォレットに対して250万以上のスワップを処理し、毎日3,000以上の有機的なクロスチェーンスワップを処理しており、総取引量は30億ドル(約4,700億円)を超える。
また、完全性と公平性を重視しており、ユーザーにとって最良の結果のみに焦点を当て、他のプロトコルを優遇することはないと公式資料で述べており、ランゴが調査する唯一の要素は、サービスの可用性、プロトコルの仕組みの透明性、分散化の度合い、そしてトランザクション処理のスピードだとしている。
関連:バイナンスラボ、流動性インフラ「StakeStone」に投資
関連:バイナンスラボ、ビットコイン・リステーキング「BounceBit」に投資