分散型ステーブルコイン発行プロトコル「M^0」、55億円を調達

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適格であれば誰もがステーブルコイン・ビジネスに参入できるようにするプロジェクト

分散型ステーブルコイン発行プロトコル「M^0(エムゼロ)」は5日、ベイン・キャピタルが主導する総額3,500万ドル(約55億円)のシリーズA資金調達ラウンドを完了したと発表した。このラウンドには既存投資家に加えて、ギャラクシー・ベンチャーズ、ウィンターミュート、GSRなど著名投資家が参加した。

1/ 📢 M^0の#Ethereumメインネットローンチと、@BainCapCryptoが主導し、新しい投資家@galaxyhq、@wintermute_t
、@GSR_io、@caladanxyz、@SCB10X_OFFICIALのサポートを受けた3,500万ドルのシリーズAラウンドの終了を発表できることを嬉しく思います。

エムゼロは、様々な企業がステーブルコインを発行できるようにする分散型ステーブルコイン発行プロトコルだ。

従来、ステーブルコイン発行体は準備金を保管する銀行や発行・償還を行う窓口を独自に構築するか、サードパーティの業者に手数料を払うか、どちらかを選択する必要があった。

エムゼロはどのようなエンティティでも、十分なコンプライアンスと高品質な担保(米国債)があればステーブルコインを発行できるようにするプロジェクトだ。ステーブルコインを発行したいエンティティはMinter(ミンター)と呼ばれ、ミンターが適格であるとプロトコルに承認されると、担保資産はオフチェーンの特別目的事業体に移動され、バリデーターはオンチェーンで担保資産の証明を行う。

署名されるとそこで初めてステーブルコインの発行が可能となる。ミンターはプロトコル料金を払う必要があるが、準備金からの利息収入(例えば米国債)を得ることができる。ステーブルコインで最大のシェアを誇るUSDT発行企業テザーは、2023年に準備金からの利息収入で9,100億円もの純利益を得ており、ステーブルコイン事業はうまくいけば巨額の利益を生み出せる領域だ。

ベインキャピタル・クリプトのパートナーであるステファン・コーエン氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「ステーブルコインは、現在パブリックブロックチェーン上で決済される最大かつ最も急速に成長している資産です。この市場は今後10年間で急速に成長を続け、数兆ドル規模に達すると予想しています。M^0は、MakerDAOの教訓を生かして、短期国債のみを担保とする新しい分散型ステーブルコインを形成するという独自のアプローチを採用しています。私たちは、M^0チームのステーブルコイン、DeFi、従来の金融の専門知識の組み合わせに感銘を受けており、この次の成長段階で彼らをサポートできることを嬉しく思います」

関連:テザー、2023年に9100億円の純利益|超過準備金は過去最高
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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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