USDTを使ったクロスボーダー決済の推進、XAUTに過剰担保されたドルステーブルコイン「XAU1」の発行を行う
ステーブルコインUSDT(テザー)発行元企業「Tether Holdings Limited」は5日、USDTベースのクロスボーダーB2B決済をサポートし、XAUT(テザーゴールド)に裏付けられたドルステーブルコイン「XAU1」を立ち上げるために、XREXグループに1,875万ドル(約30億円)の戦略的投資を行うと発表した。
テザー、新興市場における金融包摂を推進するためXREXグループに1,875万ドルを投資
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XREXは、暗号資産(仮想通貨)取引所、ビットコインやドルなどの送受金サービスを提供する企業だ。台湾の仮想通貨ライセンスのほか、米国におけるマネーサービス事業ライセンスやシンガポールの主要支払機関ライセンスなど複数国における様々な金融ライセンスを保有している。
発表によると、XREXは調達した資金を使って新興市場におけるUSDTベースのクロスボーダーB2B決済をコンプライアンスに基づき促進し、ビジネスにより高い容易性、効率性、潜在的な低コスト性を提供する。
また、新興市場でのステーブルコインを目指すユニタス財団と協力し、テザー・ゴールド(XAUt)で過剰担保されたUSDペッグのユニット型ステーブルコインである「XAU1」をローンチし、顧客に安定した代替通貨とインフレヘッジを提供する。
テザー社のCEOパオロ・アルドイノ氏は 、プレスリリースで次のように述べた。
「テザー社のXREXグループへの戦略的投資は、新興市場における金融包摂の促進に対する当社の揺るぎないコミットメントを示すものです。」
「XREXとの協業は、ユニタス財団によるユニークな新しい単位化されたステーブルコインのローンチや、USDTベースのクロスボーダー決済の促進など、いくつかの画期的なイニシアチブの先陣を切ることになり、この地域における金融アクセシビリティと効率性の新たな基準を打ち立てることになります。今回の投資は、暗号市場の枠を超えた強靭なインフラを構築するというテザー社の長期的ビジョンに沿ったものであり、様々な産業分野への多角的な投資によって実証されています。」
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