アルゴランド、アップグレードでブロック生成時間を20%短縮

目次

2024年ロードマップも公開、大規模なアップグレードが複数予定されている

レイヤー1ブロックチェーン「Algoland(アルゴランド)」は17日、プロトコルのアップグレードを実施し、ネットワークのスループットとブロック生成時間の短縮に成功した。

関連:仮想通貨市場、史上2番目の資金流入を記録|先週の機関投資家の動き

動的ラウンドタイム (別名動的ラムダ)本日発効したこのプロトコルのアップグレードは、ネットワークのパフォーマンスを向上させ、スループットの向上とブロック時間の短縮を意味します。ブロック時間は平均 3 秒未満になります。

今回行われたアップグレード「ダイナミック・ラウンド・タイム(別名ダイナミック・ラムダ)」は、アルゴリズムがネットワークの混雑状況などに基づいて最新ブロックを調整することで、スループット向上とブロック生成時間を短縮することができる。

本記事執筆時点の平均ブロック生成時間を確認してみると、アップグレード前は3秒以上かかっていたブロック生成がアップグレード以降平均3秒未満に短縮されている。

アルゴランドの平均ブロック生成時間
出典:g.algonode.cloud

アルゴランドの開発を支援する「アルゴランド財団」は今月17日に、2024年のロードマップを公開しており、上記の「ダイナミック・ラムダ」のほか、4つのイベントがある予定だ。

1つ目は「AlgoKit2.0」の登場だ。アルゴランド上でビルド、テスト、デプロイするために必要な全てを提供する包括的なツールセットで、世界的に人気のプログラミング言語「Python」に対応する。

2つ目は非アーカイブ・リレー構造「クイーンズ・ギャンビット」の導入だ。現在アルゴランド・ブロックチェーンは全ての中継ノードにブロックチェーン・データ全てを保存するようにしていたが、ネットワークが成長するにつれ、中継ノードはますますエネルギーを消費するようになった。

「クイーンズ・ギャンビット」では、セキュリティを損なうことなく、完全なブロックチェーン・データを持つ中継ノードを減らすことができる。これによりエネルギー消費を削減するだけなく、非アーカイバル・リレーの運用に関連するコストを大幅に削減することができる。

3つ目は「レティコンセンサス・インセンティブ」の導入だ。コンセンサス・メカニズムをブロック生産者にインセンティブ(報酬)を与える仕組みに変更することで、ステークされるALGOの量を急増させ、コンセンサスノードを増やし、それによってネットワークのセキュリティと分散化を高める。

短期から中期にかけて、アルゴランド財団はインセンティブ報酬額を高めるために資金を拠出する予定だ。

4つ目はP2Pゴシップネットワークへの移行だ。アルゴランドは現在、コンセンサスノードがパーミッションレスにブロックを生成するリレー形式のネットワークで動作しているが、分散化に難がある。今年アルゴランドはビットコインやその他多くの仮想通貨が採用している「P2Pゴシップネットワーク」へ移行する。これによりリレーノードへの依存度が低下し、より分散した構造となる。

関連:Algorand上で最大のDeFi「Algofi」が閉鎖へ

参考文献

最新情報を逃さないために、GoogleニュースでJinaCoinをフォローしよう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

コメントはこちら(コメントいただいた方の中から毎週3名様に1000円分のUSDTプレゼント)

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次