アスター、ポルカドットSDK活用で進化|高速化と低コスト化

Astar、ポルカドットSDKで進化|高速化と低コスト化へ
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ポルカドットの新技術で高速取引とプロジェクト参加促進

Polkadot(ポルカドット)エコシステム内で運営されるブロックチェーンプラットフォーム「Astar Network(アスターネットワーク)」は7日、ポルカドットSDKを活用した重要なアップグレードを公式Xで発表した。

Astar Network が進化を遂げている。ポルカドットSDKのおかげだ。
🔹 非同期バッキング: ブロック生成が速くなり、トランザクションも高速化。ボトルネックも減少する。
🤝 アジャイル・コアタイム: 新時代に突入。現在のリース終了時、Astarはシームレスにアジャイル・コアタイムへ移行し、必要に応じてブロックスペースを購入する。この変更により、プロジェクトがポルカドットに参加し、Astarと接続するのが、より迅速かつアクセスしやすく、手頃な価格になる。

このアップグレードには以下の2つの主要な要素が含まれる。

  1. 非同期バッキング(Async Backing):ブロック生成の高速化、トランザクション処理の迅速化、ネットワークのボトルネック軽減を実現。
  2. アジャイルコアタイム(Agile Coretime):現在のリース期間終了後、必要に応じてブロックスペースを購入可能に。

これらの改善により、アスターはより高速で効率的なブロックチェーンプラットフォームへと進化する。

この技術革新がもたらす具体的な利点は以下のとおりだ:

  • 高速なトランザクション処理:非同期バッキングにより、ブロックタイムが12秒から6秒に短縮され、トランザクションの確定性が加速する。これにより、dAppsとのやり取りや送金、その他のチェーン活動における待ち時間が短縮される。
  • スループットの向上:ブロック重量が0.5秒から2秒に増加することで、各ブロックにより多くのトランザクションを含めることができ、需要の増加に対応できるようになる。
  • プロジェクト参加の促進:アジャイルコアタイムの導入により、プロジェクトがポルカドットに参加し、アスターに接続するコストが削減される。これにより、より多くのプロジェクトがアスターエコシステムに参加し、その恩恵を受けることができるようになる。
  • DeFiとNFTの体験向上:高速なトランザクション処理とスループットの向上により、DeFiプラットフォームでの価格変動が最小化され、NFTマーケットプレイスでのスムーズな取引体験が実現する。
  • クロスチェーンの相互運用性の向上:アスターは、他のブロックチェーンとの円滑なコミュニケーションの構築を目指している。非同期バッキングによってこれが強化され、クロスチェーンでのDeFiやNFTの取引もよりスムーズになる。

アスターのShibuyaテストネットでは、非同期バッキングがすでに統合されており、このアップグレードは近いうちにアスターのメインネットでも実施される予定だ。

アスターは、ポルカドットSDKの非同期バッキングとアジャイルコアタイムを通じて、高速で低コストなブロックチェーンを実現し、DeFi、NFT、クロスチェーンプロトコルなど、あらゆる分野のdAppsに対して、より迅速で信頼性の高いサービスを提供する。

開発者は、遅延やネットワークの混雑、トランザクションに伴う長い待機時間を心配することなく、より洗練されたアプリケーションを作成できるようになる。この進化は、アスターが目指す、誰もがブロックチェーンのイノベーションを享受できる未来への重要な一歩であるといえるだろう。

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情報ソースAstar Network公式X

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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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