SBI傘下のマーケットメイカー「B2C2」、ライバルのウートンを買収

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SBI傘下の仮想通貨専門マーケットメーカーB2C2、ライバルのウートンを買収

日本最大級の金融コングロマリット「SBIグループ」傘下の暗号資産(仮想通貨)専門マーケットメーカー「B2C2」(ロンドン)は24日、ライバルである「Woorton(ウートン)」(パリ)を買収したと発表した。

暗号資産業界のマーケットメイクと OTC 取引におけるヨーロッパのリーダーであるパリに拠点を置く
「Woorton」の買収を発表できることを嬉しく思います。こ
れは、B2C2 とウールンの両方にとってエキサイティングな章です。

プレスリリースによると、この買収によりウートンのもつフランスの金融市場規制当局が監督するAMFライセンスを取得し、EU域内で事業ができるようになるとした。

B2C2は、2015年に設立され、2020年にSBIグループによって買収されたマーケットメーカーだ。イギリスに本社を置き、アメリカ、日本、ケイマン諸島に拠点を置いている。公式サイトによれば、仮想通貨取引において世界中の大手取引所、ヘッジファンド、ブローカー等に向けて24時間365日の流動性を提供している。日本では、「SBI VCトレード」の主要マーケットメーカーを務めている。

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2017年に創業したウートンは、96種の仮想通貨を扱い、約250の顧客に24時間365日流動性を提供している。フランスにおけるデジタル資産規制の起草に積極的に参加しており、デジタル資産と政策立案者との対話を維持するための新たなイニシアチブであるADAN(仮想通貨開発協会)の共同設立者だ。最近では、パリ・ブロックチェーン。ウィークの創設に尽力し、草の根の活動にも意欲的な企業である。

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B2C2のEMEA責任者であるトーマス・レストアウト氏は、次のように述べた。

「ウートンは革新的で先進的な会社であり、B2C2との文化的な適合性に優れ、価値観、リスクフレームワーク、業務慣行を共有しています。我々と同様、チームはTradFiのバックグラウンドを持っていますが、暗号とデジタル資産にフォーカスしています。私たちは、EU市場の顧客にマルチアセットの幅広さと深さを提供する、非常に補完的なビジネスの組み合わせとなります」

ウートンのチャーリー・メローCEOは、次のように述べた。

「B2C2 と手を組むことで、私たちは両社の強みを補完し合うことができます。より強力なプラットフォームが統合されることで、我々の顧客ベースは、より強固な流動性プールへのアクセスと、市場での存在感の向上を享受することができます。」

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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