独自トークン導入や取引市場の拡充でさらなる成長を目指す
ビットコインのサイドチェーンを展開する「Fractal Bitcoin(フラクタルビットコイン)」は6日、公式Xにて2024年第4四半期のロードマップを公開した。
フラクタルビットコインは、9月9日にメインネットをローンチしたビットコインのサイドチェーンだ。「カンデンス・マイニング」という独自のマイニング方式を採用しており、ビットコインマイナーが3ブロックごとにフラクタルビットコインでの同時採掘を可能にしている。
今回公開されたロードマップには、フラクタルビットコインの成長を加速させるための重要なステップが明記されている。公式Xで発表された2024年第4四半期のロードマップの詳細は以下のとおりだ。
- 2024年10月
- ビットコイン・フラクタル間の直接的なルーン(※1)のやり取り
- CAT20のインデックス化と転送サポート
- トラストレスなCAT20取引市場の提供
- シーズン1助成金の受領者発表
- 2024年11月
- 独自トークン「FB」のロックによる投票モデル導入
- PizzaSwap(分散型取引所)のアップグレード
- UniSat製品のパフォーマンス最適化
- 2024年12月
- 「zkAtomicSwap」による安全なブリッジ提供
- CATプロトコルのサポートとパフォーマンス最適化
- PizzaSwapのメインネットアップグレード
※1 ビットコイン上でさまざまなトークンを発行できる新規格のプロトコル
10月の注目ポイントはCAT20の基盤強化だ。CAT20はビットコイン上で動作する新しいトークン規格で、NFTの発行やオンチェーン転送に優れた柔軟性を持つ。取引状況や履歴の確認ができる「UniSat Explorer」ツールが提供され、CAT20向けの柔軟な取引市場も利用可能になる。
11月には、独自トークン「FB」を活用したガバナンスモデルが導入される予定だ。これにより、コミュニティがプロジェクトの意思決定に積極的に参加できるようになる。さらにフラクタル上で展開されている「PizzaSwap(ピザスワップ)」のアップグレードや、プロトコル全体のパフォーマンス改善も行われる。
12月には、ビットコインとフラクタル間での安全な資産取引を可能にする「zkAtomicSwap」が導入される予定だ。これにより、トレードの可能性がさらに広がる。PizzaSwapはビットコインとフラクタルの両方をサポートし、エコシステム全体の流動性向上が期待されている。
フラクタルビットコインは公式Xで「ビットコインの未来を一緒に構築していく」と強調。技術革新とエコシステムの発展を目指すこのロードマップには、今後の仮想通貨業界での大きな飛躍が期待されている。
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情報ソース:フラクタルビットコイン公式X