分散型取引所IBX、ARTICのプレセールでラグプル疑惑が浮上

分散型取引所IBX、160,000SOLを集めたプレセールでラグプル疑惑浮上
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資金調達完了後、公式サイト上で上限額引き上げのアンケートを実施

Orderly Networkを活用した分散型取引所(DEX)「IBX(IBXtrade)」は現在、ラグプル(出口詐欺)の疑惑が浮上している。18日、DeFiアナリストであるAnon Vee氏の公式Xでの投稿によって明らかとなった。

IBXは15日にミームコイン「ARTIC」のプレセールを実施し、2,000SOL(約320万ドル)の資金調達を目指した。公式Xの情報によれば、プレセールでは1ウォレットあたり0.5〜75SOLの投資が可能で、当選したユーザーのみARTICが割り当てられる仕組みであった。当選しなかったユーザーに対しては、しっかりと払い戻しが約束されている。

このプレセールは予想を大きく上回る結果となり、最終的に160,000SOL(約2,400万ドル)以上の資金が集まった。参加者は超過分の返金を期待したものの、IBXは資金調達額の上限引き上げについて公式サイト上でアンケートを実施。結果的に上限額を引き上げたうえで、IBXは参加者に対して65,000SOL(970万ドル)を返金したと公式Xで主張した。

しかし、Anon Vee氏の投稿によると、実際には参加者に返金が行われておらず、集まったSOLはIBXチームが作成した複数のウォレットに送金されていたという。

また、IBXをサポートしていたOrderly Networkも、Anon Vee氏の投稿をリポストしたうえで今回の一件に言及。今後はIBXとの関係を断ち切るといったスタンスに切り替えている。

海外暗号資産(仮想通貨)取引所「MEXC(エムイーエックスシー)」では、18日にARTICの上場が行われる予定であったが、プロジェクトチームの依頼により上場延期となった。今後のARTICの取引や入金については、追ってアナウンスを行うという。

IBXはこの状況を受け、「私たちは状況を解決するために全力を尽くしており、早急に次のステップをお伝えします」と述べており、問題解決に向けて前向きな姿勢を見せている。今後のステップについても早急に発表する意向を示しているが、具体的な解決策や返金対応の進展については未だ不透明なままである。

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情報ソース:Anon Vee氏公式X / IBX公式X / MEXC

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この記事を書いた人

仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。

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