米国において分散型予測市場への関心が高まる
分散型予測市場プラットフォーム「Polymarket(ポリマーケット)」の公式アプリが、米App Storeの「新聞/雑誌」カテゴリーで1位にランクインしたことが明らかになった。18日、Polymarketの最高マーケティング責任者であるMatthew Modabber氏は、「予想通り」と公式Xで投稿し、ランキング1位に対する喜びをあらわにしている。
Polymarketは特定のイベント結果を予測し、その予測結果に基づいて取引を行うプラットフォームだ。ユーザーはそのイベントが発生する(YES)、発生しない(NO)に対して暗号資産(仮想通貨)をベットできる。
特に2024年11月に行われる「米大統領選」が注目イベントとなっており、大手ニュースサイトがオッズに言及することも珍しくない。執筆時点ではドナルド・トランプ氏の勝率が61.5%と、カマラ・ハリス氏を大きくリードしている。
Polymarketの公式アプリは、9月27日にApp Storeにてリリースされ、10月4日にはGoogle Playでも配信が開始された。これにより、より多くのユーザーが手元から気軽に予測市場へ参加できるようになった。この結果、Polymarketは米App Storeの「新聞/雑誌」カテゴリーにおいて、「The New York Times」や「CNN」といった主要ニュース配信アプリを抑えて1位を獲得する快挙を達成した。
このランキング上昇の背景には、分散型予測市場に対するユーザーの関心の高まりがあると考えられる。特に米国ではWeb3技術に対する理解が進んでおり、予測市場を含む新たな形態の取引プラットフォームに対する期待感が高い。Polymarketは、その中でも特に先進的なプラットフォームとして注目を集めている。
一方、国内のApp Storeランキングでは、Polymarket公式アプリはランキング圏外となっている。米国と比較しても、国内ユーザーの予測市場への認知やWeb3技術の浸透がまだ進んでいないことは明白だろう。
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情報ソース:Matthew Modabber氏公式X / PANews / Polymarket