テザー、2024年上半期利益は過去最高の約7,800億円と報告

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ステーブルコインUSDT(テザー)発行元「Tether(テザー)」、2024年上半期の純利益は52億ドル

ステーブルコインUSDT(テザー)発行元企業「Tether Holdings Limited」は31日、2024年第2四半期の「保証意見書」および「連結財務数値および準備金レポート」を公表した。純利益は13億ドル(約1,957億円)で、上半期の純利益は過去最高の52億ドル(約7,832億円)を記録した。また、米国債保有量も997億ドル超(約14兆円)と過去最高を記録した。

関連:テザー、2024年Q1の純利益は7,120億円で過去最高を更新

テザーが2024年第2四半期の証明書を発表:2024年上半期の記録破りの52億ドルの利益、過去最高の財務省証券保有、過去最大のグループ連結資本の約120億ドルを報告

この驚異的な記録の主な貢献主体は、準備資産として保有する米国債からの利回りだ。テザー社は2024年6月30日時点で、直接的・間接的に997億ドル超(約14兆円)の米国債を保有しており、これはドイツ、アラブ首長国連邦、オーストラリアを上回る規模だ。同社の調べによると、テザー社を国とみたとき、世界で18番目に大きい保有量となっている。

また準備資産の一部として保有しているビットコインは、価格の下落により-6.5億ドル(約978億円)の含み損をもたらしたものの、同じく準備金の一部として保有するゴールドの価格上昇(含み益+1.6億ドル(約240億円))により部分的に相殺された。

2024年6月30日時点のグループ連結の純資産(資産の総額から負債の総額を控除した金額)は過去最大の119億ドル(約1.79兆円)となった。

テザーの準備金内訳
(本記事筆者によりDeepLで翻訳)
出典:報告書

また、同社はこれまでに生み出された巨額の利益をもとに投資を行っており、同社CEOのパオロ・アルドイノ氏によれば、現在その運用資産総額は65.6億ドル(約9,880億円)にのぼる。

Tetherの2024年第2四半期の証明書が発行されました。
また素晴らしい四半期でした。
2024年6月30日時点の簡単な概要:
純営業利益13億ドル。
テザー・グループの自己資本が5億2,000万ドル増加し、総額119億ドルとなった。
53億3000万ドルの余剰準備金・・・

最近発表された投資のなかには、ビットコイン・マイニングおよびハイパフォーマンスコンピューティング事業を行う「Northern Data Group(ノーザンデータグループ)」、ブレイン・マシン・インタフェースを開発する「Blackrock Neurotech(ブラックロック・ニューロテック)」などがある。

関連:USDTのテザー、ビジネスモデルを刷新|AI、マイニング分野にも進出

テザー社のCEOであるパオロ・アルドイノ氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「2024年第2四半期の証明により、テザーは再び透明性、安定性、流動性、責任あるリスク管理への揺るぎない取り組みを示しました。この最新のレポートに示されているように、テザーは2024年上半期の利益ベンチマークを52億ドルと新たに達成し、記録を破り続けています。」

「テザーグループの自己資本が119億ドルに達したことで、テザーは印象的で比類のない財務力を達成し、安定性と流動性においてステーブルコイン業界をリードし続けるとともに、人工知能、バイオテクノロジー、通信などのさまざまな分野で専門知識をもたらすことができます」

参考文献

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