米テザー社、Tronネットワークに10億USDTを準備: 強気相場の兆候か？
仮想通貨追跡サービス「Whale Alert」は20日、米テザー社がTron（トロン）ブロックチェーン上に10億ドル相当のUSDTを新たに発行したとXに投稿した。この動きは、USDTの在庫を補充し、Tronネットワークでの供給を増強するための大規模な発行を意味する。
10億USDT（10億160万ドル）がテザーのトレジャリーで鋳造された。
テザー社のCEOパオロ・アルドイーノ氏はX上で、この取引は「鋳造済みだが、未発行の取引」であり、「Tronネットワークの在庫補充」と説明した。 テザーは、Tronネットワーク上のUSDTの需要増加に備え、新たにトークンを発行する際に遅滞なく対応できるようになる。
PSA（注意喚起）: トロンネットワーク上で10億ドル相当のUSDT（テザー）の在庫が補充された。これは承認されたが、まだ発行されていない取引であり、この金額は次の期間の発行リクエストやチェーンスワップのための在庫として使用される。
米仮想通貨メディア「Dailycoin」は、「テザーがトロンで10億ドルを鋳造、これは強気相場の兆候か？」と報じている。テザーによるUSDTの大量鋳造（準備発行）は、仮想通貨市場への信頼感と今後の買い圧力の高まりを反映するものと見なされ、市場関係者の注目を集める。
関連：USDT・USDC・BUSDの違いは？特徴とメリット・デメリットを解説
関連：テザー、2024年Q1の純利益は7,120億円で過去最高を更新
今回のテザー社の動きの背景
USDT需要増加への備え
テザー社は、Tronネットワーク上でのUSDT需要が増加すると予測し、迅速な供給対応のために今回の鋳造を行った。Tronネットワークは、取引の高速処理と低コストな手数料で知られ、近年、USDTの主要な取引プラットフォームとなっている。仮想通貨分析ツール「Cryptorank」によると、Tronネットワーク上のUSDT供給量はすでに全体の約53.7%、約1132億USDTに達している。
強気相場への期待
「Dailycoin」によると、ステーブルコインの供給増加は、仮想通貨市場全体への資金流入の兆候とされている。USDT供給量の増加は、仮想通貨市場の信頼向上とそれに伴う買い圧力を示唆し、今回の動きも、強気相場の期待を高める要因となり得る。
Tronネットワークとの連携強化
テザー社は、2024年第4四半期にTronネットワーク上でステーブルコインの手数料無料送金サービスを開始予定であり、将来的にはイーサリアム互換のネットワークにも展開される計画だ。今回のテザー社の動きは、Tronネットワークとの連携をさらに強化するものとされている。
今回のUSDT発行は、Tronネットワークがステーブルコインの重要な基盤としての役割を強化し、仮想通貨市場全体に影響を与える可能性がある。
コメントはこちら（コメントいただいた方の中から毎週3名様に1000円分のUSDTプレゼント）