仮想通貨を活用した慈善の新しい形|DAO設立を提案
イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン氏が7日、自身が保有するミームコイン「MOODENG」を売却し、その売却益の一部を慈善団体へ寄付したことが明らかになった。
売却・寄付が行われたのは、タイのカオキアオ動物園のカバの赤ちゃんをモチーフにした「MOODENG(ムーデン)」だ。このミームコインは9月にソラナブロックチェーン基盤で発行され、わずか数ヶ月で時価総額1億ドルを突破したことでも話題になっている。
ヴィタリック氏は今回、自身が保有する100億MOODENGを308.7ETH(約76万2,000ドル)で売却。その売却益の一部である260.16ETH(約64万2,000ドル)を生物工学に特化する慈善団体「Kanro」へ寄付している。
ヴィタリック氏は、以前から自身に送られたすべてのミームコインを慈善団体に寄付する方針を取っている。8月には別の動物をテーマにしたミームコインを売却し、200ETH(約53万2,398ドル)を動物福祉基金に寄付した。彼のこのような行動が知られることで、彼のもとには次々と新たなミームコインが送られるようになっている。
さらに、ミームコインの作成者や支持者たちはプロジェクトの認知度を高めるために、ヴィタリック氏にミームコインを送るケースが増えているが、彼自身はこの状況に対して冷静な意見を持っている。彼は公式Xで、ミームコインの送信に感謝する一方で、本来であればユーザー自身が直接慈善団体へ寄付すべきだと述べている。
また、ヴィタリック氏は今後の暗号資産(仮想通貨)を用いた慈善活動の在り方についても提案。DAO(分散型自立組織)を設立し、寄付への意思決定をコミュニティで直接行えるようにすべきだと提案している。ミームコインを通じた寄付が広がる中で、彼のDAO設立の提案がどのように具体化していくかが注目される。
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情報ソース:The Block / Yahoo!finance / Etherscan