FTX2.0再開にポジティブ情報|新CEOの動向受け、FTTも急騰

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FTX2.0再開に一歩前進、FTTも16%の急騰

22日、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの再生計画に関する裁判資料がリークされると、市場に楽観ムードが広がり、FTXトークン(FTT)は一時16%の急騰をみせた。

下記画像はリークされた資料の一部。これによると、FTX新CEOのジョン・レイ氏は4月4日から4月30日にかけて、FTXの再生計画の検討に6.7時間(約6時間40分)を費やしたことがわかる。

さらにジョン・レイ氏は、来年1月のFTX2.0再開の可能性すらほのめかした。

FTX2.0の再開計画については、4月12日にFTXの債権者団体が、新経営陣が73億ドル(約1兆円)相当の資産を回収したと発表した時点で立ち上がったものだ。

関連:FTXが2024Q2に復活か|管財人が清算より事業継続を目指すワケ

仮にFTXがこのまま清算手続きに入った場合、米ドルなどの法定通貨での弁済を望む債権者のために、新経営陣は回収した仮想通貨を法定通貨に換金せざるをえない。仮想通貨相場全体の暴落を招くのは必至だ。

ポジティブ情報に懐疑的な声も

現在、仮想通貨業界には、銀行危機に発するステーブルコインの凋落や、Hotbitの廃業などの強い逆風が続き、「ここらで膿を出し切りたい」といった雰囲気はない。逆に、FTX2.0にゾンビのように生きながらえて希望をつないで欲しい‥‥と願う業界関係者は少なくない。

そんな業界人の思惑を見越してか、今回のポジティブ情報のリークに対しても、ツイッターを中心に懐疑的な向きは多い。

いまや神通力を失ったFTXは、ソフトウェアや技術力といった、根本的な優位性に対しても疑義が投げかけられるようになってしまった。

関連:FTX再開に早くも暗雲|追加出資要請にFTTトークンも急落

FTX再開への楽観ムードの定着には、今回のリークではパンチ力が足りなかったようだ。

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この記事を書いた人

JinaCoinのニュース担当記者。仮想通貨歴は8年。Liskで大損、BTCで爆益。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。主著『マウンティングの経済学』(https://amzn.to/49zjrXG)。来タイ12年。

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