EVMとCosmosの両方に互換性のある、アジア最大級のWeb3エコシステムが誕生
日本最大級のソーシャルプラットフォーム LINE が開発したブロックチェーン「Finschia」を開発する Finschia財団 と、韓国のインターネット大手カカオが開発したブロックチェーン「Klaytn」を運営する Klaytn財団 は15日、両チェーンの統合案「プロジェクト・ドラゴン」が賛成多数で可決したと発表した。
Finschia 社と Klaytn 社との合併提案承認
2月15日14:00 KST、 #Finschiaと#Klaytnの合併提案は投票率100%、支持率95%で最終決定しました。 このエキサイティングな旅に一緒に乗り出すにあたり、アジアのブロックチェーン業界全体の成長に向けた多様なイノベーションの推進に尽力しましょう@klaytn_official !
統合後のブロックチェーンは、約420のDAppsと45以上のガバナンスメンバーパートナーを擁する、アジア最大のWeb3エコシステムとなる。
新しいブロックチェーン(名称未定)はFinschiaとKlaytnの長所を組み合わせ、EVMとCosmosの両方と互換性があり、より広範なイーサリアムとコスモスのエコシステム間の相互運用性を強化する。
2つのブロックチェーンのネイティブトークンであるKLAYとFNSAは、全く新しいトークノミクスによる新しいネイティブトークンに置き換えられ、未流通のトークンは全て焼却される。
両財団はこれから共同でタスクフォースを立ち上げ、今年第2四半期までにチェーンを統合し、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに新しい財団を設立する。経営の透明性を高めるため、統合後のチェーンはガバナンスの委譲を進め、コミュニティからの参加者をこれまで以上に増やすとのこと。
さらに同財団は、機関投資家のアクセシビリティを高めるためのインフラ整備、多様なパートナーとの協力、アジアのブロックチェーンを業界におけるイノベーションを推進するためのステーブルコインの発売など、新しいビジネスに取り組む予定だ。
ソーシャルアプリとしての知名度が高いLINEであるが、Web3分野への投資も積極的に行っており、2023年12月には億万長者のピーター・ティール氏が設立したプライベート・エクイティ・ファンド「クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ」から約200億円の資金調達に成功している。
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