バイナンスのローンチプールに、AIブーム・GPU不足に対処する「IO.net」が上場
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所「Binance(バイナンス)」は6日、同社サービスである「Launch Pool(ローンチプール)」に「io.net(アイオーネット、ティッカーシンボル:IO)」を上場すると発表した。
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BNBをロックして、 $IOトークン、競争力のある APR、およびローンチプールとメガドロップへのアクセスという 3 つの報酬を獲得しましょう。
ローンチプールは、ユーザーがBNBなどの特定のトークンを対象プロジェクトのプールにステーキングする(預ける)ことで、対象プロジェクトが発行するネイティブトークンを獲得できるサービスだ。過去にLaunch Pool に上場した仮想通貨の中には、GALやSUI、MAV、CYBERなどがあり、参加者にはそれなりに利益があった。
現在ローンチプールは日本在住者は利用できないが、上場される仮想通貨自体はしばらくすれば他の取引所でも取引可能となる。
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io.netは人工知能や機械学習アプリの処理能力を必要とするユーザー向けに、ブロックチェーンを使って分散型GPUネットワークを提供するプロジェクトで、今話題のDePIN(デピン、分散型物理ネットワーク)プロジェクトの中でも最もホットなプロジェクトの1つだ。
ChatGPTをはじめ人工知能(AI)の台頭により、GPUコンピューティングパワーが大幅に増加しているが、AWSやGCPなどの大手クラウド業者ではGPUが大幅に即している。io.netは世界中の余剰GPUリソースを集約することで、従来のクラウドの何分の一かのコストでコンピューティングパワーを利用できるネットワークの構築を目指す。
主要な製品には、AIや機械学習アプリケーションを実行するためのクラウドサービス「IO Cloud」や、ユーザーがGPUリソースを提供するためのサービス「IO Worker」がある。
プロジェクトのユーティリティトークンである「IO」コンピューティング・リソースへの支払いや、GPUリソース提供者への報酬、ステーキング、ガバナンス参加などに使用される。レイヤー1ブロックチェーン「Solana(ソラナ)」上で発行され、総供給量は8億IOとなっている。
IO.netはHackVC、Multicoin Capital、Solana Labsなどの著名投資家から総額4,000万ドル(約62億円)の資金調達に成功しており、業界注目のプロジェクトといえよう。
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