Arbitrum上でUSDCがネイティブ利用可能に

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着々と開発は進む

ステーブルコインシェア第2位のUSDCの発行元「Circle」は8日、イーサリアムのレイヤー2であるArbitrum上で、USDCの発行を開始したと発表した。ユーザーはブリッジングなしでネイティブUSDCを利用でき、より高速で低コストな決済が可能となった。

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ArbitrumはネイティブUSDCをサポートする9番目のブロックチェーンとなる。

発表によると、UniswapやTraderjoe、GMXなどの人気アプリが、Arbitrum USDCに対応予定とのこと。

ブロックエクスプローラーArbiscanによると、Arbitrum上のUSDCの総供給量はすでに4500万ドルに達しているが、これはUSDCの総供給量約285億ドルから見ればまだごくわずかだ。

Arbitrumの場合、USDC.eと呼ばれる、Ethereumからブリッジされた「ブリッジ型」のUSDCも存在する。USDC.eはサークルが発行しているわけではない。

ブリッジ型の場合、ブリッジがハッキングなどにより使えなくなった場合、ユーザーのUSDCは最悪の場合無価値になるが、今回発行されたUSDCは、発行元であるCircleが正式に発行したものであるため、そのようなリスクはない。

しかし、Arbitrum自体のリスクも考える必要がある。8日には、ソフトウェアのバグにより数時間にわたってチェーンが停止した。現在は復旧している。

Arbitrumは、Offchain Labsが開発したEthereum用のレイヤー2スケーリング・ソリューションだ。Arbitrumは、Optimistic Rollup技術により、Ethereumブロックチェーンが提供するセキュリティを犠牲にすることなく、分散型アプリのトランザクションスループットを迅速に拡張できる。

2023年6月8日時点で22億ドル以上のTotal Value Locked(TVL)を誇り、レイヤー2としては最も使用されているネットワークとなっている。ArbitrumにはEVMが実装されているため、イーサリアムメインネット上に展開されているUniswapやCurve Financeといった主要DeFiプロジェクトを、より早く・低コストで使用することができるという利点がある。

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参考文献

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