公式サイトも未完成の、正体不明のプロジェクト
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所 BInance のベンチャーキャピタルおよびインキュベーション部門である「Binance Labs(バイナンスラボ)」は12日、レイヤー1ブロックチェーン「Initia(イニシア)」にプレシード投資したと発表した。投資額は明らかにされていない。
@initiaFDNに投資したことを発表できることを嬉しく思います。ステルスから生まれた Initia は、新しい L1 とアプリケーション固有の L2 インフラストラクチャ システムを織り交ぜて構築された、 0-to-1オムニチェーン ロールアップ用のネットワークです。
プレシード(会社設立前の資金調達)ということもあって、イニシアの公式サイトは「coimg soon」の表記のみで、公式X(旧Twitter)は今日初めて本格稼働した詳細不明のプロジェクトだ。
プレスリリースや公式Xなどによれば、イニシアはかつてMeta(旧facebook)で開発されていたMove言語を活用したレイヤー1とレイヤー2の両方を開発するプロジェクト。
レイヤー1「Initia」は、Cosmosのブロックチェーン間通信(IBS)プロトコルとネイティブに互換性があり、Move言語による初のバーチャルマシン MoveVM を採用した相互運用可能なブロックチェーンだ。そして、その上に構築されたレイヤー2「Minitia」は、Optimistic-Rollupで構築され、10,000+TPSを誇り、MoveVM・EVM・WasmVMが利用できる。
イニシアのコア開発者スタン・リー氏は、プレスリリースで次のように述べた。
「Binance Labsを初期のパートナーとして迎え、Initiaの高性能ハブと特注のブロックチェーンプラットフォームの成長を加速できることをうれしく思います。Binance Labsと協力することで、Initiaはアプリケーションの相互接続されたエコシステムを下支えすると同時に、すべてのL1/2ユーザーとオペレーターの経済的利益を一致させることを目指しています。」
Move言語はイニシアだけが利用しているわけではなく、同じくレイヤー1の Sui や Sei も採用している。
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バイナンスラボは、Binance Labsによってインキュベートされた50件を含む、6大陸25以上の国々の200以上のプロジェクトに投資しており、総資産は約1.2兆円に上る。
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