ロシア大手マイニング企業、BRICS諸国にマイニングセンター設立へ

マイニング大手BitRiver、BRICS諸国にマイニングデータセンター設立へ
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マイニングデータセンター建設を通じ、AI技術の強化や経済成長を目指す

ロシアの大手マイニング企業「BitRiver(ビットリバー)」が、ブラジルやロシアなどのBRICS諸国に暗号資産(仮想通貨)マイニングデータセンターを建設することが明らかになった。このプロジェクトは、ロシアの首都モスクワで18日に開催された「BRICSビジネスフォーラム」にて公表された。

ロシアの大手メディア「RBC」によると、ビットリバーはロシアの政府系ファンド「RDIF(ロシア直接投資基金)」と協力して建設およびインフラ整備を進めていく予定だ。RDIFとビットリバーは、マイニングデータセンターの設立やAI技術の積極的な導入などを通じて、コンピューターの処理能力市場におけるロシアのシェア拡大を目指すという。

ロシアは現在、欧米諸国等からの経済制裁対策として、仮想通貨マイニング事業を新たな産業として確立させようという動きが加速している。エネルギー資源に恵まれたロシアは、仮想通貨マイニングに必要な膨大な電力を安価に供給できるという強みがある。この優位性を活かし、ロシアはマイニング業界での地位確立を目指している。

一方、BRICS諸国はロシアの技術力と資金力を活用し、さらなる経済成長の加速を狙っているという。今後はAIや先端技術分野において、BRICS諸国が共同で投資を行うための新たなプラットフォーム設立が予定されており、各国の技術協力がより深まる見通しだ。

RDIFのCEOキリル・ドミトリエフ氏は今回の提携に関して「技術拡大の可能性を視野に入れ、仮想通貨マイニングデータセンターの潜在能力を強化することに注力する」とコメントしている。さらに、AIの実装に必要なコンピューティング能力の開発が、ロシアとそのパートナーにとって最優先事項であるとも言及した。

今回の提携により、仮想通貨業界のさらなるグローバル化が促進される可能性が高まっている。特にBRICS諸国間の経済協力が強化されることで、国際社会における影響力がより一層増すと予測される。加えて、仮想通貨マイニング産業がロシア経済の新たな成長エンジンとして機能することで、同国の経済が活性化することも期待されている。

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情報ソース:RBC / cryptonews

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この記事を書いた人

仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。

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