運用資産134兆円のドイツ銀行、カストディサービスを提供へ

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ドイツ銀行、カストディサービス提供開始へ

世界有数の巨大銀行「ドイツ銀行」が、機関投資家の暗号資産(仮想通貨)やトークン化資産のカストディサービスを提供するため、スイスの仮想通貨企業「Taurus(タウルス)」と提携した。14日、ロイター通信により明らかになった。

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ドイツ銀行の広報担当者によると、この提携により、ドイツ銀行は初めて顧客のために限られた数の仮想通貨とトークン化された伝統的な金融資産を保有することができるようになるという。

広報担当者はまた、「仮想通貨取引」は同行の「当面の計画」にはないと述べた。

ドイツ銀行の証券サービス部門グローバルヘッドであるポール・マリー氏は、「デジタル資産分野は数兆ドル規模の資産になると予想されるため、投資家や企業にとって優先事項のひとつと見なされるに違いない」と述べた。

スタンダード・チャータードやBNYメロン、ソシエテ・ジェネラルなど様々な銀行が既に仮想通貨カストディサービスを提供している。

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ドイツ銀行は、ドイツの大手銀行であると同時に約8590億ユーロ(約134兆円)を運用する世界有数の資産運用会社だ。世界60ヶ国以上で事業を展開し、投資銀行、商業銀行、資産管理、リテールバンキングなどのサービスを提供している。2008年のリーマンショックで、引き金となったサブプライムローン市場に過度に投資していたため経営危機に陥ったが、ドイツ政府からの多額の公的支援により、現在業績は回復している。

2018年に設立されたタウルス(スイス)は、クレディスイスやドイツ銀行から出資を受けている仮想通貨関連企業だ。仮想通貨取引サービス、カストディ、実資産のトークン化などのサービスを、主に機関投資家に提供している。公式サイトによれば、デジタル資産を扱うスイスの銀行の半数以上がタウルスを利用している。

参考文献

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