ゴールドマン・サックス、3つのRWAトークン化プロジェクトを計画

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運用資産総額約289兆円の巨大投資銀行、RWAビジネスに参入する予定を明らかに

世界有数の投資銀行「ゴールドマン・サックス」が、年内にも3つのトークン化プロジェクトを開始する予定だ。10日、米誌フォーチュンの報道により明らかになった。

ゴールドマン・サックスは年末までに3つのトークン化プロジェクトを立ち上げる予定だとデジタル資産責任者が語る。

ゴールドマン・サックス、デジタル資産部門グローバルヘッドのマシュー・マクダーモット氏が、フォーチュン誌に語ったところによると、トークン化という注目度の高い分野での野心的な取り組みを含め、暗号資産(仮想通貨)関連サービスの拡充を計画しており、年末までに大手顧客と3つのトークン化プロジェクトを立ち上げる予定で、その第1弾は米国で開始される。

RWAトークンとは

RWAとは「Real World Asset」の略で、「現実世界の資産」を意味する用語。

具体的には不動産や株式、債権、金(ゴールド)などの資産や、美術品、ワインなど希少な資産もあげられる。RWAを裏付けに、その権利をトークン化したものをRWAトークンと呼ぶ。

代表的な例として、米ドルというRWAをトークン化したステーブルコイン(USDTやUSDCなど)がある。

出典(一部):大和総研

マクダーモット氏は、今年開始予定の3つのトークン化プロジェクトの詳細については明らかにしなかったが、1つは米国のファンド複合体に、もう1つは欧州の債券発行に焦点を当てていると述べた。

ライバルのブラックロック社は既にトークン化資産ファンド「BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)」を開始している。マクダーモット氏はブラックロックが個人投資家をターゲットとしているが、ゴールドマンは機関投資家に重点をおき、規制上の制限を満たすためプライベート・ブロックチェーンでローンチすると語った。

また米国大統領選挙と、仮想通貨に対する政府の規制アプローチの変更の可能性が数か月後に迫っている中、マクダーモット氏は、仮想通貨現物の保有など、この分野における銀行のビジネスチャンスが拡大する可能性があると述べ、「承認を前提に、当社が当然興味を持つことになる他の可能性もある。例えば、執行やサブカストディ(資産管理)などだ」とフォーチュン誌に語った。

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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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