【筑波大学 面和成】サイバーセキュリティの新たな道を切り拓く~ブロックチェーンと暗号技術の融合~|取材

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編集ガイドライン

JinaCoinの編集チームは、読者であるあなたに代わって記事を書いています。ここでは、私たちの編集ガイドラインと、私たちがどのようにお金を稼ぐかについての基本情報をご紹介します。

概要

編集部は、読者の信頼を大切にしています。私たちの目標は、読者が暗号資産(仮想通貨)や外国為替証拠金取引(FX)を最大限に活用し、人生のファイナンシャル・ジャーニーをナビゲートできるようにすることです。私たちは、読者に正確で偏りのない情報を提供する責任があり、それを実現するために編集基準を設けています。
私たちは、広告主と私たちの編集対象との間に明確な分離を維持しています。私たちの使命は、読者が経済的な面で最良の決断をするために、最高の情報を提供することです。

主要な原則

正確さ:私たちの編集チームは、コンテンツが私たちの高い基準を満たすように、記事を徹底的に見直し、事実確認を行います。当社は、正確な情報を提供する責任を真摯に受け止めており、編集部が作成した記事に誤りがあったり、誤解を招くような情報を掲載した場合は、訂正や説明を行います。JinaCoinの記事で不正確な情報を見つけた場合は、弊社お問い合わせフォームまでメールでご報告ください。

独立性:私たちは、編集内容が広告主の影響を受けないように、厳格なガイドラインに従っています。編集部は、広告主から直接報酬を受け取ることはありません。記事であれレビューであれ、信頼に足る確かな情報を得ることができると信じてください。

信頼性:編集部は、社内外の専門家に定期的にインタビューを行い、その引用をコンテンツに盛り込んでいます。さらに、社内外の情報源からデータなどを引用しています。すべての引用とデータは、信頼できる評判の高い情報源からのものです。また、外部の出版物からデータやその他の独自情報を引用する場合は、出典を特定し、またはリンクを張ります。

私たちのビジネスモデル

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技術の進歩により、ブロックチェーンは分散型台帳技術として広く認知され、暗号資産は新しい資産クラスとして金融市場に参入しています。しかし、この急速な進展と共に新たなサイバーセキュリティの脅威も浮き彫りになっています。

そこで、今回は、ネットワークセキュリティと暗号技術の両面から研究を進め、ブロックチェーンと暗号資産がもたらすセキュリティ上の課題に対処する方法を模索している筑波大学教授 面 和成氏にお話をお伺いし、暗号資産のセキュリティに関する研究と同時に、これらの新しいデジタル資産が法的な枠組みにおいてどのような課題を抱えているか探っていきたいと思います。

取材にご協力頂いた方
面 和成氏

面 和成(おもて かずまさ)

2002年北陸先端科学技術大学院博士後期課程修了.同年株式会社富士通研究所入社.北陸先端科学技術大学院大学准教授,筑波大学准教授を経て,2022年より同大学教授.ブロックチェーンセキュリティに関する研究に従事.国際会議WISTP2019最優秀論文賞受賞.著書に「入門 サイバーセキュリティ 理論と実験 ~暗号技術・ネットワークセキュリティ・ブロックチェーンからPython実験まで~」など.

目次

ブロックチェーン技術の進化に伴うセキュリティ課題

 研究の中で、ブロックチェーン技術の進化がもたらすセキュリティ上の新たな課題やリスクについて教えていただけますか。

面氏:ブロックチェーン技術の進化の過程で生まれたものにスマートコントラクトがあります.これはプログラムを自動実行できるものであり,非中央集権型の無人化システム実現に向けた技術して期待されています.

しかし,スマートコントラクトは公開されるため,秘密情報を持つと容易に盗まれてしまうリスクがあります.そのため,スマートコントラクトがデジタル署名を扱う場合,公開情報だけで処理できる署名検証は可能ですが,秘密鍵を必要とする署名生成を安全に行うことは一般的に不可能です.

暗号技術とブロックチェーンの統合によるセキュリティ向上

 暗号技術とブロックチェーンの統合がセキュリティ向上にどのように寄与しているか、具体的な研究成果や手法についてご紹介いただけますか。

面氏:我々は,スマートコントラクトがデジタル署名を生成する技術を研究しています.通常,デジタル署名を生成するには秘密鍵が必要であり,スマートコントラクトでの生成は不可能であると考えられていました.

しかし,我々はユーザ認証とブロックチェーンを組み合わせることによって,スマートコントラクトが秘密鍵を用いることなくデジタル署名を生成する基本システムを提案しています.これは,すでに国際会議ICOIN2023で発表されています.

ブロックチェーンネットワークにおける攻撃への対応策

 ブロックチェーンネットワークにおけるセキュリティ攻撃に対する対応策や予防策について、研究から得られたご見解をお聞かせください。

面氏:インターネットは数多くのサイバー攻撃にさらされています.ブロックチェーンネットワークもインターネットで稼働しているため,例外ではありません.

例えば,暗号資産Ethereumのネットワークノードは実際にサイバー攻撃を受けています.このとき,ウォレットに関連付けられたデジタル署名の秘密鍵が攻撃者によって狙われます.この秘密鍵が攻撃者に盗まれると,秘密鍵に対応するウォレットから暗号資産が全て盗まれてしまいます.そのため,秘密鍵を守ることは非常に重要です.

ネットワークノードに対するサイバー攻撃を予防する方法として,ノードにあるウォレットの残高を偽装して攻撃者を騙す対策が考えられます.我々の研究では,このような対策によって攻撃者からの不正アクセス数が減少することを確認しています.

暗号資産のセキュリティと法的課題

 暗号資産のセキュリティに関する研究と同時に、法的な側面においてどのような課題や問題が浮き彫りになっているか教えていただけますか。

面氏:スマートコントラクトが秘密鍵を用いることなくデジタル署名を生成する技術について,これが法的にデジタル署名として認められるかという課題があります.

たとえ安全なデジタル署名が技術的に実現できたとしても,それが法的効力を持つかどうかは別の問題になります.

サイバーセキュリティとブロックチェーンの未来展望

ー 将来的な展望として、サイバーセキュリティとブロックチェーンがどのように相互に影響し、進化していくとお考えですか。

面氏:まずはスマートコントラクトを用いた自律システムが,医療,IoT,サプライチェーンなどに広く応用されていくことが考えられます.このようにブロックチェーンやスマートコントラクトが様々な分野に応用されていくと,次に重要なことは,ブロックチェーンで使用される暗号技術を含めたシステム全体の安全性の確保です.

暗号技術は数学的に安全性が証明されていますが,暗号システムも同様に数学的に安全性が証明されます.今後,このようなブロックチェーンシステムの安全性証明の技術がますます重要になってくると考えられます.

ー 本日は貴重なご見解ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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