パクソス、規制当局からソラナでのステーブルコイン発行の承認を取得

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規制の厳しいニューヨーク州規制当局から承認を獲得

ステーブルコインUSDPの発行元企業「Paxos(パクソス)」は22日、ニューヨーク州金融サービス局からソラナ上でステーブルコインを発行する許可を取得したと発表した。同社がイーサリアム以外のブロックチェーンでステーブルコインを発行する初めての事例となる。

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プレスリリースによると、パクソスは2024年1月17日にソラナ上でUSDPを発行する予定とした。

USDPはパクソス社が独自に発行するドルペッグのステーブルコインだ。マーケットシェアは8位・発行残高は約510億円で、マーケットシェア1位のUSDT(発行残高:約12兆円)や2位USDC(発行残高:約3兆円)に比べて市場規模は小さいものの、世界で最も厳格に規制に準拠した運営を行っているのが特色だ。

同社はソラナを選んだ理由として「ユーザーに迅速な取引レートと低い取引手数料を提供し、米ドルのステーブルコインや決済にとって魅力的なネットワーク」であることを挙げた。

ソラナは高いトランザクション処理速度(TPS)と低コストで知られるレイヤー1ブロックチェーンだ。現時点でイーサリアムの現在の処理能力である約30TPSをはるかに凌ぐ、約2,600TPSを処理できる。2021年に最高値の258ドルを付けて以降今年初めには約9ドルにまで下落していたが、今月に入ってから345%以上急騰し現在98ドル付近まで回復している。

パクソスの戦略責任者ウォルター・へザート氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「当社のステーブルコイン・プラットフォームがSolanaをサポートするように拡張されたことは、ステーブルコインが日常消費者にとってユビキタスなものになるための重要な一歩です。パクソスは、ステーブルコイン市場における監視、準備金管理、発行の基準を設定してきました。USDPをSolanaと統合することで、最も安全で信頼性の高いステーブルコインを誰でも簡単に入手、利用できるようになります。”

パクソスは国際的な事業拡大も進めており、11月にはシンガポールの規制当局からステーブルコインの発行を目的とした新会社の予備承認を受けた。

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パクソスは、2012年に設立されたブロックチェーンを専門とする米国のテクノロジー企業・金融機関だ。Oak HC/FT、Declaration Partners、Founders Fund、Mithril Capital、PayPal Venturesなどの一流投資家から5億4,000万ドル(約810億円)以上の資金調達に成功している。

完全に規制に準拠した運営が特色で、PayPal USD (PYUSD)、Pax Dollar (USDP)、Pax Gold (PAXG)など、多数の規制デジタル資産を発行している。また同社のソリューションは、PayPal、Interactive Brokers、Mastercard、Mercado Libre、Nubank、Bank of America、Societe Generaleなどの機関に利用されている。

参考文献

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