【中央大学 山田 昌弘】家族の愛情とお金~経済が織りなす人間関係の謎~|取材

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「家族間は愛情と経済のバランスをどう取っているのか?」

少子化や結婚離婚など、家族の形成と崩壊には経済的要因が実に深く関わっています。

今回は、少子化、結婚、離婚、家族と消費の関係について研究している中央大学社会学専攻教授 山田昌弘氏にお話をお伺いし、家庭内での資源配分から消費行動、そしてジェンダーロールまで、経済が家族関係に及ぼす影響を深堀りします。

世代間の経済的連携や親子関係の財政支援も取り上げ、経済が家族を通じてどのような社会的ダイナミクスを生み出しているのかを明らかにします。

取材にご協力頂いた方
山田 昌弘氏

山田 昌弘(やまだ まさひろ)

1957年生まれ、66歳
家族社会学・研究者、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、東京学芸大学教授を経て、2008年より中央大学文学部教授

パラサイトシングル、格差社会、婚活 の名付け親

研究領域 家族(結婚、恋愛)ジェンダー、若者を「お金」と「愛情」の領域から研究している

近著に『パラサイト難婚社会』『新型格差社会』(朝日新書)『日本は少子化対策になぜ失敗したのか』(光文社新書)『少子社会日本』(岩波新書)など

公職 現在 内閣府男女共同参画会議民間議員、東京都社会福祉審議会委員など

学会 現在、日本家族社会学会・会長(家族問題研究学会、関東社会学会会長など歴任)

目次

愛情とお金の使い方~家庭内でのバランスは?

 家族間では愛情とお金の使い道が調和していますか?それともどちらかが優先されていますか?

山田氏

1.歴史的経緯

昭和の時代は、家族のためにお金を使うこと=自分のためにお金を使うことだった。1990年頃までは、家を買う、家電製品を買うこと、レジャーをすることなどは、家族全員の望みであり、家族全員で一つのテレビをみる、家族全員で遊園地に行くなどで幸福を感じることができた、「家族消費」の時代であった。

平成に入ってから、消費の個人化が始まった。それは、ある程度家族のモノがそろったという意味で家族生活が豊かになった反映である。

自分が喜ぶお金の使い方と、他の家族が喜ぶお金の使い方の不一致が始まった。「家族のお金を家族全員が喜ぶモノ・事より、自分が喜ぶモノ・事」に使いたいと思う。ということは、「家族の中で余ったお金」を誰がどのように使うかでもめることになる。

2.お金と愛情

愛情はお金や家事労働力で表すべき、という意識が強い。家族でお金を稼いでいる人は有利であるが、「愛情があるならお金(家事労働力)を私のために使うべき」という、どちらがより愛情があるかの世界に突入する。子どもへのお金のかけかたが加わると複雑さは倍加する。夫婦、家族で趣味が完全に一致すれば問題は起きにくいが。

例、私を愛してるのなら、お小遣い削って高額の生命保険かけるべきと主張する専業主婦、対 生命保険に払うなら今のゲームの課金に使いたいという夫 など

少子化と家族形成~経済的要因が及ぼす影響

 少子化は経済的な問題が関係していますか?経済的な安定や不安定さが家族計画にどのような影響を与えるのでしょうか?

山田氏:日本では、(中韓など、東アジアでは)、子どもに惨めな思いをさせたくない、という親の気持ちが強い。「お金がないから習い事に行かせられない」と子どもに言いたくない。逆算して、子どもにお金をかけられないような状態では子どもを産みたくない、そもそもそのようになる結婚はしたくない。と思う。更に、子どもに個室を与えなければ、子どもの教育費を払わないと子どもに申し訳ない、子どもから嫌われるかもしれないと思えば、子どもの数を絞る。

結婚と経済的安定~経済状況が夫婦関係に及ぼす影響

 結婚すると経済的に安定するものでしょうか?経済状況が夫婦関係にどのような影響を与えますか?

山田氏:結婚相手の収入によるとしか言い様がない。安定した職業の人と結婚すれば、安定するし、不安定な人と結婚すれば不安定になるのは当たり前。それは、女性だけでなく、男性でも同じになりつつある。低収入の女性と結婚すれば、生活は苦しくなるし、小遣いもなくなる。安定収入の女性と結婚すればいざというときも安心だし、小遣いも減らない。

低収入のカップルは、趣味が一致しない限り、自分のためにお金が使えないということで不満が増える。離婚の大きな原因は、夫の収入の不安定。

離婚と経済的影響~家庭崩壊と経済的困難

 離婚した場合、経済的な問題はどうなりますか?家庭が崩壊すると経済的な困難に繋がりますか?

山田氏:こちらも、結婚前の二人の経済力によるとしかいいようがない。規模のメリットがなくなる分、経済的には不安定化。困難になる。ただ、離婚する前の夫婦の状況、離婚後に親元に戻れるかで大きく違う。しかし、低収入や無収入の夫と結婚していたら、離婚すれば、ましになる。母子手当がもらえたり、自分の収入を夫に持って行かれることもなくなる。離婚しても、親元に戻れば、離婚によるデメリットは削減できる。

世代間の経済的連携~親子関係と財政支援の相互作用

 親子関係が財政支援にどう影響しますか?世代間の経済的な連携が家族関係にどのような影響を与えますか?

山田氏:親との同居が未婚を促進する。低収入の相手と結婚するくらいなら、親と同居していた方がまし。しかし、現代は50代の親の経済格差が拡大しているので、低収入低資産の親なら早く自立した方がまし。だから、地方から都会に若い人が流入している。

ー 本日は貴重なご見解ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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