SEC、ビットコインレバレッジETF承認の衝撃|ETFとCFDはどう違う?

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SECがビットコインレバレッジETFを承認

米国証券取引委員会(SEC)は23日、ボラティリティシェアーズ社(Volatility Shares Trust)が申請した「ビットコインレバレッジETF」を承認した。同ETFのレバレッジは2倍。「ビットコインレバレッジETF」の承認は米国初となる。

レバレッジ取引といえば、FXやCFD(差金決済取引)を連想するが、ETF(上場投資信託)とはどう違うのだろうか?

関連:ビットコインETFの申請増でビットコイン価格が3万ドルまで上昇

ETFとCFDのちがい

ETFとCFDのちがいを簡単にまとめれば、以下の通りだ。

CFD(差金決済取引)

金融商品(株式、債券、通貨、商品、指数など)の価格変動に基づく取引所との契約で、投資家はその価格差により利益または損失を得る。つまり、投資家は実際に金融商品を所有せず、価格の上昇または下降を予想して取引する。CFDはレバレッジ取引であり、投資家の損失リスクは初期投資額を超える

ETF(上場投資信託)

特定の指数(たとえば、S&P 500やNASDAQ 100など)を追跡するバスケット型の投資商品。ETFは株式と同様に証券取引所で取引され、投資家はそのETFが保有する資産の一部を所有するかたちとなる。投資家の損失リスクは初期投資額に限定される。

両者の最大のちがいは①暗号資産(仮想通貨)取引所で取引されるか、証券取引所で取引されるか?と、②損失リスクが初期投資額に限定されるか?である。

ビットコインETFに注目が集まる理由

アメリカでのビットコインETF認可がこれほどまでに大きな注目を集める理由は、それが仮想通貨の大衆的な受容と正当性を高め、より多くの機関投資家と個人投資家にビットコインをアッピールするからである。

機関投資家の参入:
ビットコインETFが認可されれば、これまで規制上の制約から直接的にビットコインに保有することができなった機関投資家が、ビットコイン投資に参入しやすくなる。これにより、ビットコイン市場の流動性が増し、価格に強い上昇圧力がはたらく。

取引主体の変化:
取引主体が仮想通貨取引所から証券会社に変わる。これは、FTXのサム・バンクマン=フリードやバイナンスのチャンポン・ジャオらが胴元をつとめる山師の世界から、きびしい上場規制をクリアしたウォール街を中心とした安心安全な世界への移行を意味する。

市場の正当性:
ビットコインETFが認可されれば、ビットコインとブロックチェーン技術が一般に認知され、社会的承認を得た一つの証となる。これにより、大衆からの信頼がますます高まり、さらなる投資が促進されるという好循環が起きるだろう。

半減期を半年後にひかえ、今、ビットコインに追い風が吹いている。

参考文献

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