中銀国際(BOCI)、香港でトークン化された証券をイーサリアム上で発行
中国銀行(中国)の100%出資の投資銀行「中銀国際(BOCI)」(香港)は9日、UBSとともに、中国の金融機関として初めて、香港でトークン化された証券をイーサリアム上で発行したと発表した。
発行されたのは、2億元(約40億円)相当の仕組債で、UBSが組成し、アジア太平洋地域の顧客向けに販売された。
この取引は、香港およびスイスの法律に基づいて構成され、Ethereumブロックチェーン上でトークン化されたアジア太平洋地域初の商品であり、パブリックブロックチェーン上に規制された証券を導入することに成功した形だ。
BOCIは、プレスリリースで、次のように述べた。
「BOCIは、テクノロジーファイナンスとデジタルファイナンスにおけるイノベーションの最前線に立つことができ、大変嬉しく思っています。「UBSと協力して、アジア太平洋地域の顧客向けに特別に設計されたブロックチェーン・ベースのデジタル構造化商品の開発を通じて、アジア太平洋地域の顧客のために、デジタル資産市場と商品の簡素化を推進します。私たちは、香港のデジタル経済の進化に勇気づけられ、香港の金融業界のデジタルトランスフォーメーションと革新的な発展を促進することに尽力しています。
UBS AGのMTNトレーディングのグローバルヘッドであるAurelian Troendle氏は、次のように述べた。
「我々は、この取引でBOCIと協力して、ストラクチャード商品をパブリックブロックチェーンネットワークに導入し、完全に規制されたデジタル資産商品に対する我々のAPAC顧客の関心の高まりを支援できることを嬉しく思います。”高頻度発行活動は、ブロックチェーン技術の使用による膨大な効率化の恩恵を受けることができ、最終的に投資家にメリットをもたらすことになります。UBSは、BOCIのような発行体と協力し、当社のトークン化機能を通じて顧客提供の幅を広げることができることを嬉しく思っています。」
- BOCIについて
-
BOCIは、香港に本社を置く、中国銀行の100%出資の投資銀行。国内外の顧客に対し、資産運用やプライベートバンキング、デリバティブなどの投資銀行サービスを提供している。
※中国銀行は、北京市に本店を置く中国有数の商業銀行。総資産は約600兆円にのぼり、総資産額では世界第3位にランクされている。
- UBSについて
-
UBS Group AGは、スイスに設立された多国籍投資銀行および金融サービス企業。最近、競合のクレディスイスを買収した。世界中の富裕層や機関投資家、企業、およびスイスの個人の顧客に、金融に関するアドバイスやソリューションを提供している。総資産は約150兆円。
関連:香港、個人投資家の仮想通貨取引が可能に
関連:米中の暗号資産政策の違いくっきり|中国人民銀行・副総裁の発言
コメントはこちら(コメントいただいた方の中から毎週3名様に1000円分のUSDTプレゼント)