Bybit、全ユーザーにKYCを義務化へ

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Bybit(バイビット)、5月より同社のサービスを利用する全ての顧客の本人確認を行う

大手暗号資産(仮想通貨)取引所Bybit(バイビット)は24日、5月8日より既存の顧客を含む全ての利用者に対して、KYC(本人確認)の義務化を発表した。

5月8日以降、Bybitの全てのサービスにおいて、レベル1以上の本人確認が必須となる。5月8日時点で本人確認が完了していないユーザーは、既存のオープンポジションや注文の決済、ローンの返却、出金のみが許可され、新たな取引活動は制限される。

BybitのKYCは次のようなステップとなっている。いずれも提出完了から1時間程度で完了する。

KYC レベル1

必要条件:身分証明書、自撮り写真の提出

KYCレベル1達成でできるようになること

  • Bybitカードを除く、全てのサービス
  • 1日の出金限度額:100万ドル(約1億円)まで

※有効な身分証明書は以下の通り。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • その他、写真、氏名、生年月日、書類番号、発行日が記載された国発行の身分証明書

KYC レベル2

必要条件:Level.1のクリア+居住地の照明

KYCレベル2達成でできるようになること

  • 全てのサービス(Bybitカード含む)
  • 1日の出金限度額:200万ドル(約2億円)まで

今回求められているのは、レベル1なので、1日に1億円以上出金する必要のない人にとっては問題ないだろう。もし、毎日1億円以上の出金をしたい場合は、レベル2の完了とVIPアカウントになることで最大1200万ドル(約12億円)まで可能となる。

気になるのは、提出した個人情報が悪用されないかだ。bybitはヘルプで次のように述べている。

質問:個人情報はどのように使用されますか?

回答:Bybitでは、個人情報はプライバシーとセキュリティの確保のために、暗号化して保護しており、より良いサービスを提供するために身元を確認する目的のみに使用されます。個人情報を共有したり、マーケティングのために再利用することはありません。

出典・bybitヘルプページ

ただし、Bybitという会社自体が信頼できるかは別だ。FTXの崩壊を受けて、Bybitは、PoR(Proof of Reserve:準備金証明)を実施するなど信頼性の向上に努めているが、そもそも非公開会社であり、第三者機関による監査済みの決算報告書などはない。また、日本在住者へのサービス提供は、いわゆるグレーゾーンにあたり、問題発生時に適切に守られるかは不透明だ。筆者の個人的見解としては、日本在住者が使える取引所としては1番いいが心配な部分もあるので、最小限の資金だけ置いて、うまく利用すると良いと考える。

関連:仮想通貨取引所Bybit、準備金証明を開示
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参考文献

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