USDCのサークル社、フランスで条件付きライセンスを取得

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準備金収入の拡大を求めて、欧州市場への進出を目指す

ステーブルコインUSDCおよびEURCの発行元企業「Cirale(サークル)」社は21日、フランスの規制当局からデジタル資産プロバイダー(DASP)のライセンスを条件付きで取得したと発表した。

当社は、フランスでの条件付きDASP登録を確保し、フランス事業責任者にコラリー・ビルマン女史を任命することにより、欧州規制プラットフォームの確立において初期の重要なマイルストーンを達成しました。

また同社はペイパルで9年間欧州・中東アフリカ圏の財務責任者を務め、現在は決済会社の取締役を務めるコラリー・ビルマン氏をフランス事業の責任者に任命する予定と発表した。同社はコラリー氏はペイメント業界のベテランであり、この任命は「フランスとEUへのコミットメントの証」としている。

とはいえサークル社がフランスで業務を開始するためには、DASPのフルライセンスだけでなく、現在申請中の電子マネー機関ライセンスが必要だ。

サークル社の共同創業者で会長兼CEOのジェレミー・アレール氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「10年以上にわたり、サークル社は規制優先のアプローチを採用し、ブロックチェーン技術と完全準備型決済用ステーブルコインの利用を推進することで、ビジネスに力を与え、金融包摂を促進し、インターネットスピードのグローバル決済を推進してきました。フランスでの条件付きDASP登録の発行は、当社の欧州規制プラットフォームの確立に向けた重要な初期マイルストーンとなります。」

また、サークル社の最高戦略責任者兼グローバル・ポリシー責任者であるダンテ・ディスパルテは、次のように述べた。

「フランスを欧州の規制拠点に選んだことは、フランスのダイナミックな起業家、技術、銀行、金融サービスのエコシステムを活用しながら、フィンテックとデジタル資産における責任あるイノベーションのための明確なルールを構築するものです。

サークル社は今年、事業再編を行いステーブルコイン事業を強化している。ステーブルコイン事業は、準備金の保証やシームレスな発行・償還プロセスの維持など多大な手間や時間、費用がかかるものの、そこさえしっかりしていれば、準備金からの金利収入がおいしい事業だ。

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