米大手取引所コインベース、カナダに進出|現時点で同国最大の取引所

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規制当局と共同で政策を確立させた努力の賜物

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」は5日、カナダ証券管理局から制限付きライセンスを取得したと発表した。これにより同取引所はカナダの法律に準拠した最大かつ初の国際的な取引所となった。

良いニュースです。
当社は現在、カナダで制限付きディーラーとして登録されており、カナダで登録された初の国際的かつ最大の取引所となります。

コインベースが取得したライセンスは「restricted dealer(制限付きディーラー)」と呼ばれるもので、所管するカナダ証券監督庁(CSA)によると「他のカテゴリーに当てはまらない会社に使用される特別な種類のディーリング登録」である。

同取引所は昨年9月、国際的な拡大計画を発表し、当面の優先市場としてEU・英国・カナダ・ブラジル・シンガポール・オーストラリアに注力するとしており、中でもカナダは世界で3番目に仮想通貨に敏感な国としてランク付けしていると述べていた。

その一環として同年3月にはカナダ規制当局と事前登録協定を結び、規制当局とともに世界的なベンチマークとして機能する政策枠組みを共同で練り上げ、確立させた。今回のコインベース・カナダのライセンス取得はそうした長期間に渡る努力の賜物といえる。

関連:コインベース、国際的な拡大計画と当面の優先市場を発表

米国に本社を構えるコインベースであるが、米国の規制当局との対立により採算は悪化し、海外市場に目を向けている。今回のプレスリリースでも、次のように述べ当局の姿勢を批判した。

米国は、既存のルールの施行と法廷を通じた新規制という「戦略」を選択している。多くの先進国や新興国が前進している中、米国は自らを傍観することで、金融システムの将来に対する影響力を失うリスクがある。

米国はすでに近年、開発者のシェアを40%から29%へと大きく落としており、100万人もの開発者の雇用を他国に奪われる可能性がある。また、2022年から2023年にかけて、どの国よりも多くのブロックチェーン関連の雇用を失った。

関連:KuCoinの市場シェアが半減|米当局からの告発で12億ドル流出

参考文献

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