CZ氏、バイナンスの大型Web3イベントに個人参加を表明

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釈放後初の公の場、CZ氏の動向に注目

世界最大の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」の共同創設者であるChangpeng Zhao(チャンポン・ジャオ)氏、通称CZ氏が、10月30日・31日にドバイで開催される「バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク2024」に「個人として」参加することを、自身のXアカウントで表明した。

私は10月30-31日にドバイで開催されるバイナンス・ブロックチェーン・ウィークに個人の立場で参加する予定だ。これは今年最大級のweb3イベントの1つである。そこで会おう。✊

CZ氏は、米国での法的問題により一時的に業界から離れていたが、今回のイベント参加で初めて公の場に姿を現すこととなる。具体的には、CZ氏は米国の銀行秘密法違反で起訴され、適切な顧客確認プログラムを実装しなかったことから、4ヶ月の禁錮刑を受け、50億ドル(約7,450億円)の罰金支払いおよびCEO職の辞任を余儀なくされた。

イベントへの参加表明により、CZ氏の仮想通貨業界における影響力の継続性と、今後の活動に注目が集まっている。特に以下の点が焦点となる:

  1. バイナンスへの関与:CZ氏は終身バイナンスの経営に関与することを禁じられているが、依然として主要株主であり、取締役会メンバーとしての地位を保持している。
  2. 投資活動:刑期前に、仮想通貨分野への投資意向を示していた。
  3. 教育プロジェクト:CZ氏が立ち上げた教育プラットフォーム「ギグル・アカデミー」の今後の展開。
  4. 新技術への関心:ブロックチェーン、AI、バイオテクノロジーなどの分野における彼の関与。

これらの要素から、CZ氏は直接経営には関与できないものの、依然として業界に大きな影響力を持つと見られている。CZ氏が今後、仮想通貨市場の動向にどのような影響を与えるかを測る場としても、このWeb3イベントが注目されている。

バイナンス・ブロックチェーン・ウィークは、Web3分野の最新動向や技術進歩を紹介するイベントだ。2024年は「Momentum(勢い)」をテーマに、業界の現状、克服してきた課題、そして今後の展望について探る。

  • テーマ: Momentum(勢い)
  • 開催日: 2024年10月30日~31日
  • 場所: ドバイ / コカ・コーラ・アリーナ
  • チケット価格: 早期割引300ドル(約44,700円 税抜)、通常価格600ドル(約89,400円 税抜)

今回のイベントには、サークルCEOのジェレミー・アレイラー氏、ナンセンCEOのアレックス・スヴェネヴィック氏など、業界の著名人を含む多数の講演者が登壇し、業界の将来を形作るアイデアについて議論する。また、参加者はDeFiやNFT市場の最新トレンドを含むブロックチェーン技術の進化を直に体験できる。

ドバイでの今回のイベントは、2023年にイスタンブールで開催された「バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク」の成功を受けての開催だ。イスタンブールのイベントには2,600人以上の参加者と120人の影響力のある講演者が集まり、大きな反響を呼んだ。

CZ氏の参加表明により、バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク2024への注目はさらに高まり、Web3業界の今後を占う重要なイベントとなることが期待されている。

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情報ソースCZ氏X / バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク公式サイト

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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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