FOMC政策金利~予想どおりの0.25%|これで最後の利上げになるのか

23-05-03FOMC政策金利
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利上げ決定直後のドル・NYダウは急落、金・ビットコインは上昇

5月4日午前3時(日本時間)、世界中の投資家・投資機関が息をひそめる中、FOMC政策金利が発表された。予想通り0.25%の利上げとなり、フェデラル金利は5.0%~5.25%に決定した。

発表直後のドル円は一瞬上がる気配を見せたが、数分で135.51の高値から134.80の安値まで急落した。NYダウは前日の380ポイント下落に続いて、さらに200ポイントの急落で市場は守りに入った。一方、ドル売りの流れから勢いをつけたように金は高らかに上昇、ビットコインも買いモードの波に乗り始めた。

ただ、ドル売りの勢いはそう長くは続かなかった。30分後のFOMC表明記者会見にて、J・パウエル氏(FRB議長)の見解を聞きたいと、様子見ムードへと変わったようだ。

FOMCパウエル記者会見~これで最後の利上げになるとの声も

ここ1、2か月の銀行破綻や米経済の弱体化が懸念される中、市場では、今回の利上げが最後の利上げになる、との声が聞かれている。そればかりか、2023年度後半の利下げ論すら出てきている。果たして、J・パウエルはどのように現状を見ているのか、市場の注目が集まる。

3時30分~ライブ報道された会見では、「銀行破綻に関してFRBは適切に現在処置に向かっている。決定的な危機といえる段階ではない。」「インフレ率のゴールはあくまでも2.0%。」と述べていた。

「利上げによるインフレ抑制効果が出ているとはいえない。金融システムにダメージを与えているだけとは思わないのか?」との質問もあった。

パウエルは、それに対して「米労働市場はまだまだ耐性を見せている。」「必要であればさらなる利上げもあり得る。」と答えていた。しかし、一見、強気のコメントに見えたようでも、パウエル氏の発言から見え隠れする困惑を市場は見逃さなかった。もしかすと、これ以上の利上げは世界経済に致命的な打撃を与えかねないのかもしれない。

引き続き、ドル、ダウ、ナスダック、日経平均、原油、ガスとあらゆる金融商品が、終わりの見えない「インフレ・利上げ・リセッション」の3点セットに戦慄して下がり続けた。金はといえば、安全マークを掲げ高値を更新した。さらにビットコインは、新たな時代を告げるかのように誇らかに上昇に向かっている。

参考文献

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