ドイツ取引所グループ、機関投資家に仮想通貨現物取引サービスを提供へ

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取引、決済、カストディを含む完全なエコシステムを提供

ドイツ最大の証券取引所「フランクフルト証券取引所」を運営する「ドイツ取引所グループ」は5日、機関投資家向けの仮想通貨現物取引プラットフォーム「ドイツ取引所デジタルエクスチェンジ(DBDX)」を立ち上げたと発表した。

カストディ・プロバイダー「Crypto Finance」と共同で立ち上げられたDBDXは、仮想通貨の取引から決済、カストディまで完全に規制に準拠した安全なエコシステムを提供する。

プレスリリースによると、DBDXでの最初の取引は「RFQ(Request for Quote)」機能を通じて行われる。これは顧客が売買を希望する銘柄・数量などを複数のマーケットメーカーに打診し、個別に提示された価格で売買を行うもので、主に板取引ではっ十分な数量を得られない場合に使う大口取引方法の一種だ。

ドイツ取引所グループが取引センターを運営する一方、Crypto Finance (Deutschland) GmbHが取引の決済と保管を行う。

同グループのFX・デジタル資産部門責任者 カルロ・ケルツァー氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「私たちは、欧州の機関投資家に、透明性と安全性を特徴とし、プロセスが規制要件に準拠した、信頼できる仮想通貨市場を提供したいと考えています。これにより、市場全体の整合性と安全性が強化されます。」

「暗号資産の取引、決済、カストディのためのデジタルネイティブとして、暗号金融はバリューチェーンにおいて重要な役割を果たしています。これは、Horizon 2026戦略で掲げられている資産クラスのデジタル化において主導的な役割を果たすというドイツ取引所の目標に向けた第一歩です。」

ドイツ取引所グループは2023年、新たな経営戦略「ホライゾン2026」を発表し仮想通貨取引所をを立ち上げる意向を表明していた。今年2月には「Crypto Finance」はドイツ連邦金融監督局(BaFin)から4つの仮想通貨ライセンスを取得し、ドイツで仮想通貨取引、決済、カストディを合法的に行えるようになった。

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