メタマスク、トランザクション成功率を高める「スマート取引」機能を導入

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シェア最大級のウォレット、コストを削減し、トランザクション成功率を高める「スマート取引」機能をオプションで提供開始。

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「MetaMask(メタマスク)」は7日、有害なMEVからユーザーを保護することで、取引コストを削減し、トランザクション成功率を高める「スマート取引」機能をリリースした。

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本機能はメタマスクの開発チームが、コンセンシス社の先端技術部門「スペシャル・メカニズム・グループ」と共同で設計したもので、現時点ではオプション機能として提供されている。

MEV(Maximal Extractable Value:最大抽出可能価値)とは、マイナーまたはバリデーターがmempool(未処理トランザクションの保管場所)に貯まっているトランザクションの中から最も利益率の高いものを選び出すことだ。

マイナーやバリデーターにとって収益を最大化することは当然のインセンティブなのでMEV自体は悪ではないのだが、MEVを悪用した「フロントランニング」が問題となっている。これは「ガス代の高騰」「処理速度の低下」「トランザクションの失敗」などを引き起こすもので、株など既存の金融商品では厳しく規制されている。

メタマスクによれば、ユーザーはMEV問題によって年間4.4億ドル(約680億円)以上のイーサリアムを失っている。

今回メタマスクが発表した「スマート取引」機能は、有害な形態のMEVからユーザーをネイティブに保護し、トランザクションが失敗するのを阻止し、関連するトランザクションを自動的に束ねてガス代を節約する。

また全てのスマート取引は、メタマスクの「Just-In-Timeシミュレーションサービス」によって事前にシミュレーションされるためサードパーティのウェブサイトやブロックエクスプローラーを使わずとも、メタマスクので保留中のトランザクションのステータスをリアルタイムで監視できる。

スペシャル・メカニズム・グループの責任者ジェイソン・リネハン氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「スマート・トランザクションズは、ユーザーが署名した取引と、それがブロックチェーン・ネットワークに送信されたときに何が起こるかを自動的に管理することができます。ユーザー体験をアップグレードするのにこれ以上の方法はありません」

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参考文献

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