マイクロストラテジー、約1650億円で18,300BTC追加購入

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積極的なビットコイン投資戦略で株主還元を目指すマイクロストラテジーが「BTCイールド」4.4%達成

ビジネスインテリジェンス企業として知られるマイクロストラテジーは13日、新たなビットコインの大量購入を発表した。

同社創業者兼会長のマイケル・セイラー氏は、自身のXアカウントで「マイクロストラテジーは、11.1億ドル(約1650億円)で18,300BTCを追加取得した。1BTCあたりの平均取得価格は60,408ドル(約906万円)だ。これにより、2024年第2四半期の「BTCイールド」は4.4%、年初からの「BTCイールド」は17.0%に達した。12日時点で、マイクロストラテジーは94.5億ドル(約1兆4175億円)で合計244,800BTCを保有しており、平均取得単価は38,585ドル(約579万円)になる。」と述べた。

マイクロストラテジーは18,300ビットコインを約11億1,000万ドルで取得した。1ビットコインあたりの価格は約60,408ドル。同社は第2四半期のBTCイールド4.4%、年初来では17.0%を達成。2024年9月12日時点で、同社は244,800ビットコインを保有。これらは総額約94億5,000万ドルで取得され、1ビットコインあたりの平均取得価格は約38,585ドルとなっている。

この大規模な追加購入により、マイクロストラテジーは機関投資家の中で最大のビットコイン保有者としての地位を強化した。セイラー氏は、同社の積極的なビットコイン投資戦略について、CNBCの「Squawk Box」で次のように語っている。

「我々は2020年8月以来、約1兆2450億円相当のビットコインを購入した。ビットコインの価値は年平均40%上昇しており、S&P500の12%を大きく上回っている。我々の戦略は、S&P500のすべての銘柄を上回るパフォーマンスを達成している」。

マイクロストラテジーの戦略の特徴は以下の点にある:

  • ソフトウェア事業からのキャッシュフローをビットコイン購入に充てる
  • 株式や転換社債の発行による資金調達を活用してビットコインを購入
  • 「BTCイールド」という独自の指標を導入し、投資効果を測定

「BTCイールド」は マイクロストラテジーが独自に定義したKPI(重要業績評価指標)で、 ある一定期間における「ビットコイン保有量」と「発行済株式数」の比率の変化率だ。 つまり、1株あたりのビットコイン保有量の増加率を示している。マイクロストラテジーは、この指標を用いて株主にとって価値を生み出す形でビットコインを取得しているかどうかを評価している。

セイラー氏は、ビットコイン現物ETFの登場について、「良いことだ」としながらも、短期的なトレーダーによる売買が価格変動性を高める問題を指摘した。一方で、マイクロストラテジーの戦略は長期保有を前提としており、ビットコインの価値上昇を見込んでいる。

セイラー氏の戦略の核心は「安価な資金の獲得」にある。マイクロストラテジーは債券発行を通じて数百億円を調達し、それをビットコイン購入に充てる。この戦略により、同社は機関投資家向けにビットコインへの投資機会を提供している。

セイラー氏は、ビットコインを「世界で最も流動性が高く、代替可能な自由な資産」と評価し、その長期的な成長性に期待を寄せている。マイクロストラテジーの積極的なビットコイン投資戦略は、機関投資家の間で注目を集めており、今後の展開が注目される。

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参照ソースマイケル・セイラー氏公式X/マイクロストラテジープレスリリース/CNBC「Squawk Box」
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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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