テザー社、トロンらと共同でUSDTの不正利用防止機関を設立

テザー社、トロンおよびTRM Labsと共同でUSDTの不正利用防止機関を設立
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金融犯罪ユニット「T3 FCU」を設立|USDTの不正利用撲滅を目指す

ステーブルコイン「USDT」を発行・管理するテザー(Tether)社は10日、トロン(TRON)およびTRM Labsと共同でUSDTの不正利用を撲滅するための金融犯罪ユニット「T3 FCU(T3 Financial Crime Unit)」の設立を発表した。

USDTは暗号資産(仮想通貨)業界において、最もスタンダードなステーブルコインだ。安定した価値提供に加え、異なるブロックチェーン間でのシームレスな移動を可能にしている。また、市場流通量の約半数がトロンチェーン上で流通しており、USDTは同チェーン上での取引や流動性の確保に不可欠な存在となっている。

しかし、USDTは利便性が高い反面、テロやハッキングなどで不正入手した資金をマネーロンダリング(資金洗浄)するために悪用されているのも事実だ。今回の金融犯罪ユニットの立ち上げは、USDTの悪用リスクを根絶し、より安全・安心な仮想通貨コミュニティを実現することを目指したものだ。

具体的な取り組みとしては、TRM Labsが持つ技術を活用して犯罪行為に関連する取引を特定し、テザーやトロンに対して情報やサポートを提供する。また、法的執行機関との緊密な連携を通じて、不正利用されているUSDTの凍結を進めていく。なお、立ち上げから数週間の間に、すでに1,200万ドル相当のUSDTが凍結されたとのことだ。

テザー社CEOのパオロ・アルドイーノ氏は今回の発表の中で、「私たちは、TRM Labsとトロンと協力してこの先駆的な取り組みを行えたことを誇りに思います。このコラボレーションは、業界リーダーや法執行機関と協力して不正活動を撲滅し、すべてのユーザーにとって安全な環境を提供するという当社の使命を強調しています」と述べ、各機関と協力してUSDTのセキュリティと信頼性維持に向けた積極的な姿勢を見せている。

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情報ソース:テザー公式サイト / テザー公式X

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この記事を書いた人

仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。

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