UBS、イーサリアム上でトークン化されたMMFの試験運用を開始

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世界最大級の銀行、マネー・マーケット・ファンドをトークン化

約800兆円を運用する世界最大級の銀行「UBS」(スイス)の子会社「UBSアセット・マネジメント」は2日、イーサリアム上でトークン化されたマネー・マーケット・ファンドの試験運用を開始したと発表した。

マネー・マーケット・ファンドとは

格付が高い短期の国債や地方債、社債、コマーシャルペーパー、譲渡性預金などから成る投資信託。元本割れのリスクが比較的小さく、利回りは高い。

プレスリリースによると、このファンドはイーサリアム上のスマートコントラクトとして組成され、同社独自のトークン化サービスである「UBS Tokenized」を利用してローンチされた。

これにより、同社はファンドの申し込みや償還を含む様々なファンドの活動をオンチェーンでテストすることができる。

UBSアセット・マネジメントのシンガポール&東南アジア担当ヘッドであるトーマス・カエギ氏は、プレスリリースで次のように述べた。

「これは、債券や仕組債のトークン化におけるUBSの専門知識を基に、ファンドのトークン化を理解する上で重要なマイルストーンとなります。この探索的イニシアチブを通じて、私たちは伝統的な金融機関やフィンテック・プロバイダーと協力し、顧客のために市場の流動性と市場アクセスを向上させる方法を理解する手助けをします。」

発表によれば、この試験運用は、シンガポール金融管理局(MAS)が主導する官民共同イニシアチブである「プロジェクト・ガーディアン」の一環だ。同プロジェクトは、デジタル資産の活用可能性を検証し、デジタル資産の安全性と効率性の向上や普及促進、金融システムの安定性を確保することを目的としている。

ホールセール市場ではトークン化された債権や預金の取引可能性を、リテール市場ではデジタル資産の保管や取引サービスを提供するプラットフォームの開発を検討している。

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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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