Uniswap、DEXアグリゲーター「Uniswap X」を発表

UniswapがDEXアグリゲーター「Uniswap X」を発表

大手DEXであるUniswap（ユニスワップ）が18日、DEXアグリゲーター「Uniswap X」を発表した。公開されたのはオプトインβ版となり、イーサリアムチェーンで利用可能になった。将来的には、他のチェーンやUniswapウォレットでも利用可能になる。

1/ New beta drop! 👀

Meet UniswapX⚡— a new permissionless, open source (GPL), auction-based protocol for trading across AMMs & other liquidity sources.

TL;DR: Over time, it’ll give users more liquidity, better prices, MEV protection, & gas-free swapping!

Opt-in to the beta👇 pic.twitter.com/30s4dxdeoW

— Uniswap Labs 🦄 (@Uniswap) July 17, 2023

「Uniswap X」の特徴

「Uniswap X」の特徴は、以下の３つである。

• DEXアグリゲーター
• ガス代不要で利用できる
• 悪質な攻撃から守る

DEXアグリゲーター

「Uniswap X」は、DEXアグリゲーターとなる。「フィラー」という注文代行をするマッチングシステムを用意し、最適なプールと価格が提供される。複数のDEXをまたぐ手間いらずで、スワップが実現するのだ。

ガス代不要で利用できる

「Uniswap X」を使えば、ユーザーは独自のオフチェーン注文に署名することで、充填業者が代わりにガスを支払い、その料金はスワップ価格に含まれるようになる。つまりガス代の支払いに、ネイティブトークン（ETH、MATIC など）が必要ないのだ。

悪質な攻撃から守る

「Uniswap X」を使うと、アービトラージやサンドウィッチ攻撃など悪質な攻撃から守られる。スワップ時の注文は、フィラーに入れることで操作されることなく、攻撃にさらされることがなくなる。

今後の展開

今後は、スワッピングとブリッジングを組み合わせた 「Uniswap X」のクロスチェーン版を公開する予定だ。つまりユーザーは、異なるチェーン間をブリッジできるだけでなく、同時に指定のトークンに交換することもできる。

Uniswapは先日、「Uniswap V4」を公開した。これにより、DEXのカスタム性やガス効率性が格段にアップする。さらなるUniswapの成長に目が離せない。

参考文献

• Uniswap Twitter