ハードウェアウォレット「Tangem」、800万ドル調達

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Tangem AG, Shima Capitalなどから800万ドル(約1億円)調達に成功

ハードウェアウォレット「Tangem Wallet」の開発企業Tangem AG(スイス)は2日、Shima Capitalが主導する800万ドルの資金調達ラウンドに成功したと発表した。今回の資金調達により、Tangemはハードウェアウォレット分野における地位をさらに強固なものとし、製品ラインナップの拡充を図るという。

Tangem AGが開発する「Tangem Wallet」は、カード形のハードウェアウォレットでNFC対応の携帯電話で動作する。まるで現金のように、カードを手渡すだけで手数料なし、即時検証、デジタルトレースなしでブロックチェーン外の物理取引を実現したのが最大の特長となる。また、比較的安価なのも特徴だ。ライバルの「Ledger nano」が約1.2万円、「Trezor model one」が約9,300円するのに対し、Tangemは約5,800円だ。

Tangemの使い方
出典:Tangemメディアキットより

秘密鍵を保存するチップは、ISO/IEC 15408のEAL+6レベル(パスポートに使われるチップ保護と同じレベル)の認証を受けており、ほこりや水、ハッキングの脅威から完全に保護されているという。チップの耐用年数は25年以上とのこと。2700以上の暗号資産に対応し、DeFiでの利用もできる。

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TangemのCEOであるAndrey Kurennykhは、今回の資金調達ラウンドの成功について、その意気込みを語った。

「私たちは、自己保管の需要が高まり、より多くのユーザーが自分の資金を所有することを選択するようになるにつれ、私たちの技術が進化する大きな可能性を感じています。Shima CapitalとSBIグループの支援により、私たちは成長を加速させ、安全なデジタル資産管理のための強化されたソリューションを提供することができます。」

出典:tangemプレスリリース

実はTangem、2019年にシードラウンドでSBIグループ(日本)から1500万ドル(約20億円)調達している。SBIは今回の資金調達ラウンドにも参加しており、SBI Digital Asset HoldingsのCEOFernando Vazquez氏は、「Tangemの最先端技術と決済ネットワークとの統合は非常に有望だ」と、この案件への意気込みを語っている。

参考文献

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