ベネズエラ国営石油会社、米国の制裁回避のためUSDT決済へ移行か

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ベネズエラの国営石油会社「PDVSA」、米国による経済制裁をステーブルコインUSDTで回避か

ベネズエラの国営石油会社「PDVSA」は、米国による経済制裁回避のため、石油取引にUSDT決済を導入し始めている。23日、大手通信社「ロイター」が報じた。

独占:ベネズエラ、石油制裁復活で暗号通貨シフトを加速へ

米財務省は先週、選挙制度改革の欠如を理由にベネズエラへの経済制裁を復活させた。この措置により、企業はベネズエラとの取引を行うために米国の個別の認可を待たなければならなくなり、同国が石油の生産と輸出を増加させることがより困難になった。

PDVSAは昨年から、石油販売の決済手段を米ドルステーブルコイン「USDT」に徐々に移行させており、2024年第1四半期末までに、スワップを伴わない多くの石油の現物取引において、代金の半分をUSDTで前払いすることを要求する契約モデルに移行した。

PDVSAはまた、石油取引を申請する新規顧客に対し、仮想通貨ウォレットに仮想通貨を保持するよう求めている。関係者の1人によると、USDTの使用が特に明記されていない一部の古い契約でもこの要件が強制されているという。

制裁復活以降この動きが加速している。関係者によると、制裁措置により代金が銀行口座で凍結されるリスクを減らすための動きという。

「PDVSAの要求するUSDT建ての石油取引は、企業のコンプライアンスに違反するため、PDVSAとその血取引パートナーは仲介業者に頼らざるをえない」とあるトレーダーはロイターに語った。しかしこれは、PDVSAの利益率が低減されてしまうことを意味するとロイターは指摘した。

この一連の動きについて、ベネズエラのテレチェア石油相は、米国によるけ経済制裁に商業的に対処する用意があると述べている。

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